わたしはだれ 単語

ワタシハダレ

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わたしはだれ、とは自分がかを相手に尋ねる問いである。

概要

自分がかを相手に尋ねるという、日常ではあまり見ることのない問いである。しかし、この問いかけや、似たようなフレーズを使うシチュエーションは複数ある。以下ではその場面それぞれについて解説する。

記憶喪失になってしまった場合

ここはどこ?わたしはだれ?」という定句としても使われる。

記憶喪失になり、自分の名前すら忘れてしまった場合、まずは最初に出てくる言葉だろう。

この場合は知識の欠如を埋めるための純な質問であり、この言葉を発した本人はこの答えを知らないまま、問いかけている。

詳細は「ここはどこ?わたしはだれ?」の記事参照。

そもそも記憶自体が存在しない場合

映画劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』のミュウツーのように、人工的に作られた生命やAIが意識を持った際にも発せられる言葉でもある。

自己認識をするための記憶がないので、周囲に問いかける際にこの問いかけが使われる。

クイズ・なぞなぞとして出題する場合

クイズなぞなぞの一種として、複数のヒントを出し、そのヒントから出題者の正体を探るというものがある。

「私は世界中の人から待たれています」
「私は配達を仕事としています」
「私は年1回しか仕事をしません」

「さて、私は誰でしょう?」

上記の問題の答えは「サンタクロース」となる。

問いかけをしている側は、あえて自らの正体を隠してクイズとなるようにしている。ヒントを重ねることで徐々に補の範囲を狭めていき、最終的に一人の人物・一つのものを確定するようになっている。

また、しいもの同士のおふざけとして後ろから相手のを手で隠し、「(私は)だーれだ?」という問いかけをすることがある。

サスペンス推理小説では、犯人があえて犯行現場にメッセージを残し、「私は誰でしょう?」と警察探偵を挑発することもある。

いずれの場合でも、問いかけを発した人物は自分が何者かは当然知っており、それを相手に当ててほしいという欲求を持つか、あるいは当てられるものなら当ててみろというからかいを含んだ問いかけとなっている。

自分の立場を自問する場合

進路や行動に迷った際に、その標を得ようとして自分のルーツ思い出すというのはよくある手法である。その際に「自分は何者だ」「は何だ」という自問自答を行うことがある。

この場合、問いかけるのは自分自身である以上、解答(=自己認識)は自分の中にあるのだが、それをあえて言葉に発することで吹っ切れるきっかけとなったり、覚醒イベントトリガーとなる。

例としては漫画SLAM DUNK』の三井寿の「オレの名前を言ってみろ…!! オレはなんだよ」などが挙げられる。

自分の立場や相手との関係を再認識させる場合

問いかけを発した人物も、問いかけられている人物もその答えを知っているが、あえてこの問いかけをする場合がある。「誰だ、言ってみろ」「誰だと思っているんだ」のように威圧的に使われる。

この場合、相手にあえて答えされることで、自分の立場および自分と相手の立場の違いを再認識させるのを的とする。

肯定的に使われる場合は発言者による強者アピールであり、弱気になった味方を鼓舞するフレーズとなるが、否定的に使われる場合は立場の違いを強調することで相手を委縮させたり、発言を遮ることを的としている威圧の言葉となる。

前者ではアニメ天元突破グレンラガン』のカミナの「誰だと思っていやがる」など、後者漫画アニメ北斗の拳』のジャギの「おれの名をいってみろ」などが挙げられる。

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