カーストとは、
インドの宗教「ヒンズー教」に基づいて、インドに古くからある身分制度のこと。
紀元前1500年頃に、インドに侵入したアーリア人が先住民のドラヴィダ人を支配するために生み出されたのが起源だと言われている。(アーリア人を上位カーストに置き、ドラヴィダ人を下位カーストに置き、さらに前世と絡めて「お前は前世で悪さをしたからドラヴィダ人に生まれたのだ。だから前世でいい行いをしたアーリア人に支配されるべきなんだ」みたいな謎の理屈)
カーストという言葉自体は、それを見たポルトガル人がポルトガル語の「Casta(血統)」から命名したという。
カースト制度はヴァルナ(身分)とジャーティ(職業などの共同体)からなり、前者が世界史の教科書などでよく紹介されている「バラモン(神官)」「クシャトリア(王族や戦士)」「ヴァイシャ(市民)」「シュードラ(奴隷)」の四つにさらに「ダリット(アンタッチャブル、不可触民)」という最下層民からなる身分制度であり、後者は3000近い数の職業共同体や血縁共同体から成る概念である。
もちろん、この制度に反対し「生まれではなく行いで生まれ変わりは決まる」と説き、仏教を開いた仏陀のような人も現れたし、現代のインドの憲法でもカーストによる差別は禁止されているのだが、一方で最下層民に最低限の底辺職を保障するような面もあったり、人々に根強く定着していることもあってなかなかなくならず現代に至っている。
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最終更新:2024/04/28(日) 18:00
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