クリスマスキャロルとは、イエス・キリストの誕生にまつわる逸話を歌った歌である。
または、クリスマスを題材にした有名な物語である。本項目ではこちらを解説する。
簡単に言えば、金に汚く、とんでもなくドケチなクソジジイに、「そんな生き方を繰り返していると死んだ後で後悔しか残らないぞ」と諭す作品である。
日本では、ディズニー・キャラクターが演じたミッキーのクリスマスキャロルなどでお話の概要だけは知っている人はいるのではないだろうか?
強欲な老人は、あることがきっかけで過去、現在、未来を体験し、最後に自分の死に様を見せられたことで改心し、誰かのために金を惜しまない老人へと生まれ変わる…。
そんな紳士のツンデレっぷりに思わずほっこりしてしまう作品である。
幾度となく映画化され、上記のようにミッキーマウスらディズニー・キャラクターが演じる特別版が制作されている。また、ニコニコミュージカルとして舞台化。堀江貴文がスクルージを演じた。堀江の人生を、一部スクルージに重ねた解釈でコメディタッチな作品となった。
細部は異なりますが、大体こんな感じです。
初老の老人、エベネーザ・スクルージは、金に汚い強欲な商人である。
エベニーザ商会という事務所を営む彼は、裕福な人だろうが貧しい人だろうが金を厳しく取り立て、寄付を求められれば「死んだほうが人口が減って世のため」と追い返し、書記のボブ・クラチットを薄給で雇い、酷使する………そんな冷血老人である。
終いには、7年前に共同経営者のジェイコブ・マーレイが死んだ時ですら、香典を出し渋る徹底ぶりで、周囲からはとにかく嫌われていた。
クリスマスを間近に控え、甥のフレッドはスクルージをクリスマスの夕食会へ誘いにやってくる。しかし、クリスマスという彼にとって一銭にもならないイベントなど大嫌いなスクルージは、それを口汚く断り追い返した。
そんな夜、かつての共同経営者マーレイが幽霊となって現れ、生前と変わりない生き方を貫いているスクルージに、鎖でがんじがらめにされた自分の姿を見せ、お前もこうなりかねんと諭す。
マーレイは最後に、過去、現在、未来を見せる精霊がやってくることを予言した。
最初に過去の精霊は、人としての温かみを残していた若き日のスクルージを見せた。しかしスクルージはやがて恋人との出会いと別れを見せられ、それを強引にかき消した。
次に現在の精霊が現れ、貧しい暮らしに耐え、クラチットの家族と、伯父が来ずガッカリしている甥のフレッドの姿を見せる。クラチットの家には身体が弱く病気しがちで、脚も悪いという哀れな末っ子のティムがいた。現在の精霊はこのままではこの子は死んでしまうことを伝え、さすがのスクルージも動揺を隠せなかった。
最後に未来の精霊が現れ、ティムの死と、誰も死を悼まないスクルージの淋しげな墓場を見せつけた。あまりにも救いのない未来にショックを受けたスクルージは、そこで目を覚ます。
スクルージは、今日がクリスマスであることを思い出し、「今ならあの未来を変えられる」と心を入れ替える。
人のために金を惜しまず、フレッドの厚意にも暖かく答え、そして最後にはずっと酷使していたクラチットを全面的に支援することを決める。
おかげでクラチットの息子ティムも救われ、少年にとってスクルージは第二の父となるのであった。
エベネーザ・スクルージは日本語訳される際、エビニーザ・スクルージやエべニーザ・スクルージとされる場合もある。
掲示板
15 ななしのよっしん
2018/06/02(土) 01:00:38 ID: gm6AQtBtb/
1980年代風クリスマス・キャロル「3人のゴースト」
原題:SCROOGED
>>azB000V1JV3A
16 ななしのよっしん
2018/08/02(木) 09:31:23 ID: k3TGFdcpVb
17 ななしのよっしん
2020/04/22(水) 18:11:20 ID: bgcjA00tl0
「お金は無いけど死ぬ間際に沢山の人たちにお見舞いに来てもらえる人生と、お金持ちだけど個室で一人寂しく死ぬ人生、どちらがいいですか?」
という質問を読んで「大抵金持ち老人のほうが愛されてることが多いし、貧乏老人のほうが嫌われがちだよなぁ。実際偏屈だったりするし」と思ってしまった。
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最終更新:2024/12/24(火) 02:00
最終更新:2024/12/24(火) 01:00
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