シーマ・ガラハウとは、OVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場する人物である。
通称:シーマ様
ジオン公国軍突撃機動軍所属で階級は中佐。ジオン公国軍海兵隊艦隊(後のシーマ艦隊)代理司令官。
薄幸の美熟女。
シーマはサイド3の3バンチコロニー・マハルの出身で、彼女に当てがわれた部下も全てがマハル出身者であるが、ドラマCDによればそこに彼女の意向はなく軍によって編成されたにすぎなかった。しかしこのマハルというコロニーは公国内でも貧困層が特に多かったとされる場所で、シーマ曰く自分にあてがわれた部下をして「公国の戸籍登録さえまともにできない連中が徴兵された集まり」としている程であったが、一説には、その比較的冷遇されていたコロニーによる出自が、後述するその後の彼女の軍での不遇ぶりや運命を左右したとも言われる。
一年戦争時には編成されたシーマ艦隊を率いて開戦当初から参加したが、激務の上に破壊工作や虐殺等の汚れ役を担う海兵隊の司令官を上官のアサクラから押し付けられ、その仕事内容から仲間内からも蔑まれていた(但し、コロニーへの毒ガス注入は自ら好んでやった訳ではなく、それによりトラウマを負う等、後々まで彼女を追い詰める一因となる)。
戦中は多大な戦果を上げたにも拘らず昇進できず(※諸説あり。別項を参照)、その上マハルコロニーも(前述の通り冷遇された地域だった為か)戦争終盤に住民を強制疎開させ戦略兵器ソーラ・レイに改造され帰る故郷まで失い、挙句に終戦時には部下を含めアクシズへの亡命を拒否された。
その後、やむを得ず宇宙海賊等として部下達と共に4年程何とか生き抜いていたところへ、エギーユ・デラーズからデラーズ・フリートへの招聘を受ける。もちろん先の事情から既にジオンに対する忠誠心等はさらさら無かったが、自分達の安住の地を得る為のチャンスと捉えてデラーズ・フリートに参加、自らの目的の為に策謀をめぐらして各地を奔走する。
しかし、空気の読めない男共から幾度も邪魔を受け上手く行くどころか、最後のより所であった母艦リリー・マルレーンを破壊された上に、部下達も大半が殺され、自身もGP03デンドロビウムのメガビーム砲の砲身で乗機を串刺、そのまま零距離射撃で消滅するという凄惨な最期を遂げる。
母艦を破壊された後、「そうかい、一年戦争で何もかも無くしたと思っていたが・・・そうかい、こうも身ぐるみ剥ぐかね・・・情けないね・・・」と独り言ちる。結局彼女は汚れ役のまま、何も手に入れることが出来ずに宇宙の塵となった。
PS2専用ソフト「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」では、彼女に焦点を当てたシナリオが用意されている。原作では悲劇的な最期を辿ったが、ゲームでは最後まで生き残り、ティターンズの特務部隊に編入される。これでようやく幸せを掴んだかと思いきや、現実はそう甘くなかった。スペースノイドだからか、ティターンズでも汚れ役を押し付けられ、嫌気が差したシーマは人知れず出奔。その後、行方不明になった。結局、平穏な生活は手に入らなかった。
「ガンダムエース」で連載されたアナザーストーリーであるコミック、「機動戦士ガンダム0083REBELLION」では、自らの死を装って最終決戦を生き残り、リリー・マルレーンのクルーも多くが生存。偽名を名乗って木星船団に潜り込み、地球圏を去るという結末になった。木星圏での生活も過酷なものだろうが、どうにか仲間たちとともに命をつないで、ある意味平和に生きられるというベターエンドと言える。
注意 : 身長や年齢は公式設定として公開されている資料は確認できていません。情報を鵜呑みにせず、自分で資料を探して調べた方が良いでしょう。
※キャラクター身長比較表にはコウ・ウラキ=178cmと記載されているが、頭髪から靴底までを含んだ絵柄の基準線に対して178cmと振ってあるため、実際の身長は176~177cm程度と考えられる。他の人物の身長は資料を実測した比較値となる。
※ガトーを195cmとする説が流れているが数値として記載された資料は無い。絵柄から算出した推定値は195cm程度になるが、これは頭髪から靴底までの基準線間を実測した値から算出されていることから193~194cm程度がベターと考えられる・・・が、あくまでも絵柄からの推定値にしか過ぎない。
※シーマはガトーと同じ195cmなんだぜ!なんて言われてますが、対比表の絵柄ではヒールを履いた上で目の高さがガトーよりも低くなっている。間違ってもガトーと同じなんて事は無いので要注意です。
コウ1 | シーマ1 | コウ2 | シーマ2 | |
設定 | 178cm | - | 178cm | - |
実測値 | 57.5mm | 78mm |
84mm=191.7cm |
※5話の資料にシーマの服装や表情の設定画があり、その一部に「年齢は35才.... ....オバサンです。」と記載されている。ただし設定画にちょい書きされているだけであり、公式設定として取り上げられたことはない。
一年戦争開始時の階級については諸説があり、内容も中佐~少尉まで幅広い。基本的に中佐であった話が(ゲームやドラマCD等を見ても)一番多いが、一部のゲームには少佐のものもある。
尉官であったという意見も散見するが、海兵隊艦隊は少なくとも一年戦争前には既に編成されており、代理とはいえ常勤業務としての着任である事を考えると、その艦隊司令官という役職に尉官が任命されるというのは(司令官が殉職する等の緊急事態が発生し、一時的に代行する場合や、コネ等による腰掛着任の場合を除けば)非常に考えにくい。
また部下のデトローフ・コッセルがこの時大尉であったようなので、最低でも佐官クラス(准佐は無いので中佐か少佐)にはなっていただろうと推察される。
一番説の多い中佐であったと仮定すると、昇進は無かった事になる。しかし、開戦時から艦隊司令官として様々な作戦に従事し、終戦までのMS撃墜スコアも56機でエースパイロットに数えられる彼女は、その作戦上の性質はさておいて、大戦期間中を通じて多くの戦果を挙げていたと考えられる。
従って、同時期におけるジオン公国軍の昇進状況を考えると、出身地の事もあって彼女を含め海兵隊そのものに対する上からの評価(功績とは別の意味で)は全体的にかなり低かった(使い捨て可能な便利な駒程度の認識)と思われる。
特にジオン公国の場合は専制政治という政治体制のため、政と軍の分目が曖昧(と言うよりは無いに等しい状態)であり、上流階級に嫌われると昇進し難い(もちろんその逆もある)。
因みに、シーマ艦隊の本来の艦隊司令はソーラ・レイの開発責任者であるアサクラ大佐で、こちらも一年戦争通じて昇進していない。彼の場合「本来技術士官である為戦功による昇進が難しい」、「ギレン派閥の人間なのでキシリア配下の突撃機動軍で栄達は望み薄」、「キシリア自身が少将なので突撃機動軍内での階級層が下にスライドしている」などの原因が考えられる。
大佐の遥任司令の下に同格以上の代理司令を着けるわけにもいかず、これがシーマの階級も固定された原因のひとつかもしれない。配置換えと言う解決策が取られなかった点も、彼女とシーマ艦隊への評価がどのようなものだったかを想像させる。
まあ、突撃機動軍及びその配下の地球攻撃軍に関しては、佐官・将官の上下はあまり意味を持たない場合が多いのだが。師団長・艦隊司令を務める大佐~中将の上位の職責に、それより下の少佐~少将がいることが珍しくない。
なお、非戦時であった一年戦争開始前の段階で、若くして佐官クラスになっていた者は特権階級(そのお気に入りも含め)を除けばほとんどおらず、男性ばかりで軍隊の総人数が少ないジオン公国軍において、有力なコネも無く30代そこそこで中佐になっていた彼女はスーパーエリートであったと言っても過言ではない。そんな彼女が何故「汚れ役」に回されたのかは非常に疑問で、やはり何らかの「意思」が何処かで働いたのではないだろうかと考えられる。
戦争さえなければ将官まで上り詰めた可能性があり、彼女の言葉にもある通り、一年戦争は彼女から多くのものを奪ってしまった。
シーマは一年戦争に従事していた頃、開戦直後に行われたサイド1・2・4に対する毒ガス無差別攻撃に参加したが、これは全人類の半数(55億人)を死に至らしめた事で悪名高い「一週間戦争」だと思われる。その戦いの中行われた歴史に名を遺すコロニー落とし「ブリティッシュ作戦」に使用されたアイランド・イフィッシュは、住民を全員ガスで殺害したコロニーだったが、これにシーマが関わったかは不明である。
この作戦がトラウマとなり、以降シーマは自責の念からか延々と悪夢を見続け、作戦から4年以上経過した後でも悪夢にうなされるシーンがある事から、その時に負った彼女の心の傷の深さが分かる。また、この事件以降は常に汚れ役ばかりをやらされ続けたせいもあり、前述の通り内情を知らない正規部隊からは悪い噂だけが立ち込め、忌み嫌われていく事になる。
シーマら海兵隊には軍から作戦前に催眠ガス、あるいは催涙ガスの類と説明されており、艦隊司令官である彼女自身も毒ガスとは知らされていなかった(ただ使用方法や量については多少疑問には思っていたと言う話はある。しかしまさか毒ガスそのものとは考えていなかった模様)。そのため使用直後に何のガスかを知る事になり、余りのショックで茫然自失、一時恐慌状態にも陥る。
……という説が流布しているが、これは『ギレンの野望』のムービーシーンがネタ元。実は毒ガス描写の初出で、サンライズ製作(監督・脚本はOVAでも監督・脚本を務めた今西氏)のドラマCD『宇宙の蜉蝣』では、注入初期段階からはっきり「G3ガス」と明言されている。こちらでは海兵隊オペレーターが最初こそ淡々と進捗を報告していたものの、致死濃度に達したあたりから艦隊全体に動揺が広がっていく様子が描かれている。
ただし、「一週間戦争」で粛清の対象となったコロニーは、前述の通り一基ではなく多数のサイドにおいて実行されている(アイランド・イフィッシュもその内の一つにすぎないし、そもそもスペースコロニー一基あたりの収容人口は1000~2000万人であると言われている為、一基失うだけでは「一週間戦争」の犠牲者の人口統計55億人に合致しないのである)。その為、これらの各媒体の映像を複合的に解釈して一つのストーリーに見立てる見方もあるが、『ギレンの野望』のムービー自体は「アイランド・イフィッシュ以外は核で吹っ飛ばす」と言う描写なので、整合性自体に揺らぎが出てしまう。
また、他作品比較の上でも、
といった具合で、そもそも『ギレンの野望』でのムービーを正史扱いするとシロー・アマダの当時の動向をどう正史ととらえるかも絡んできて、非常に解釈がアクロバティックになる。全部の作品の描写に可能な限りの整合性を取ろうとすると、どの作品に対しても不整合がある程度でてしまう為、各媒体での演出や解釈はあくまでパラレルであると捉えるのが無難であろう。
ザビ家の長女でシーマの属するジオン公国軍突撃機動軍の司令官。階級は少将。ジオン公国軍の海兵隊を創設はキシリアによるものである。
一説にはシーマに期待をかけていたという話もあるが、多くの謀臣を抱えており、あるゲームではコロニーに対する毒ガスの使用について何の躊躇も無く、「海兵隊の独断」とギレン・ザビに報告するなど、その後の海兵隊に対する扱いからしてもとてもそうとは思えない行動をとっている(このゲームはアニメ本編との矛盾が多々あるので、これを以ってキシリアの見解とすべきかは断定できないが)。
艦隊創設からその後の扱いまで、シーマの転落人生を決定付けた主原因的な人物。
ジオン公国軍の技術将校(1st作中のソーラ・レイ発射シーンでギレンからの「ゲルドルバ照準で発射」指令を受けオペレーターたちに指示した人物)。階級は大佐。ジオン公国軍海兵隊艦隊司令官。シーマと海兵隊員の直接的な上司だが、その部下達の故郷であるマハルのコロニーをソーラ・レイに変えた人物でもある。
海兵隊の艦隊司令官だが彼自身はギレン派であるため、キシリア・ザビの配下となる人事自体が不満だった上、海兵隊の内情が酷かった(全員マハル出身の荒くれ者達)ために赴任を拒み、シーマを代理司令官に任命(彼の独断かは不明)して自身は遥任として対処した。暗部に深く関わっていた事から、戦後は証拠隠滅と責任転嫁に奔走、その一環としてシーマ艦隊のアクシズ受け入れを拒否した。
ただ、暗部に深く関わってきたとはいえ、ギレン派の彼はキシリアにとって信用たる人物だったとは思えず、ギレンに知られたくないような破壊工作や虐殺等の海兵隊に対する指示を、わざわざアサクラを通して実行させたかは疑問の余地がある。また戦争中はギレン直轄下でソーラ・レイの建設、及び管制の責任者を務める等、その他の業務で比較的多忙な身であったことから、彼に海兵隊の指揮命令系統に直接的に携わるような時間的余裕があったとも考えられず、状況的に見ても役職だけで実質的な指揮命令は直接キシリアが行っていたとの推測もある。
尤も、破壊工作や虐殺等は、一週間戦争で国是としてジオン軍総力結集の上で実施しているので、ジオン軍最高司令官であるギレンに知られたところで弱みになりえるものでもない。そもシーマ艦隊の悪名が友軍内で轟いている時点で、「知られたくないような」と言う前提が成り立たない。また、ソーラレイに関しても建造開始はジオン側の負けが込んでからの一年戦争末期の話で、それを以って多忙とするのはいささか無理がある(とは言え、本音は兎も角自身を遥任としたそれなりの建前として、何らかの職務に当たっていたと推測はされ)。
ジオン公国軍残党部隊の一つであるデラーズ・フリートの司令官。階級は中将。(一年戦争時はギレン・ザビの親衛隊艦隊に所属し、階級は大佐。)
0083年、星の屑作戦の戦力確保のためにシーマ艦隊をデラーズ・フリートに招聘、地球連邦政府に対して宣戦を布告を行い作戦を決行すものの、戦争終局間際にシーマの裏切りに合い、殺害される。
シーマ艦隊をデラーズ・フリートに参加させた後、シーマに対して特に警戒はしていなかったようで、最終局面までかなり自由に行動をさせており、直接的な裏切りに合うまでに何らかの対策を施していた様子は無い(反撃の余地も無く、簡単に旗艦の艦橋を制圧されている)。
シーマ艦隊を招聘した時の会話や、アナベル・ガトーにシーマを導くと発言をするなど、デラーズとしては方法こそ非道ではあったものの、ジオン公国勝利のために尽力していた部隊と(一般将兵の悪感情に比べれば)比較的良い方向には評価をしていたものと思われる。
ジオン公国軍残党部隊の一つであるデラーズ・フリートに所属。階級は少佐。(一年戦争時はドズル・ザビの宇宙攻撃軍に所属し、階級は大尉。)
シーマ艦隊をデラーズ・フリートに招聘する事に強く反対しており、招聘後も一定の警戒はしていたようだが、作戦の主要メンバーであった事やデラーズの説得もあり、星の屑作戦に集中する。しかし結果としてシーマのデラーズ殺害を止める事は出来なかった。
シーマが裏切った際に「獅子身中の虫」と言い放っていることから、特に内情を把握していたわけではなく、単純に一般的に知られているシーマ艦隊の所業や、シーマの表面的な性格からくる偏見から、軽蔑、警戒していただけのようだ。
地球連邦宇宙軍所属。階級は大将。シーマ艦隊の呼びかけに応じて極秘会談を行おうとするが、会談に関する情報がアルビオンに通達されていなかった(ジョン・コーウェン中将の閥と敵対関係にあったためか)ため、任務中であった同艦によって意図しない妨害を受ける。その後星の屑作戦の核攻撃で旗艦ごと消滅させられた。
少々軽薄な英国紳士だが、一応紳士として信義は大事にしていたようで、会談を潰された際に少なくともシーマを逃がそうとし、このことからシーマに「良い男だったかも」と評された。シーマと交渉を持った連邦側将校としては一番まともな部類に入るため、この交渉でうまく事を進める事がシーマに取っては最良の道になったかもしれない。
戦艦アルビオンの艦長。地球連邦宇宙軍所属。階級は大佐。軍属としては真面目で優秀だが、政治云々にはからっきしであったことや、2号機追跡任務によってほぼ常に戦地に出ずっぱりであったこと、直属の上司であるジョン・コーウェン中将がワイアット大将と敵対派閥にあったことなどが災いし情報を得られず、前述の通りシーマとワイアットとの極秘取引を意図せず妨害してしまい、結果としてシーマを不幸のどん底に突き落とすこととなった。
戦後に命令違反の罪と艦の私物化の罪によって裁かれた上、デラーズ紛争の全責任を押し付けられ、銃殺刑に処される。ある意味では、シーマと同じような道筋をたどることとなった。
海兵隊の部下達とは非常に良好な関係にあったようだ。故郷(全員サイド3の3バンチコロニー・マハルの出身)や境遇が一緒な事もあっただろうが、部下達を見捨てることも無く、悪名高いシーマ艦隊の司令官として責任を取り続けた彼女の人望によるものが大きいのではないだろうか。
デラーズ紛争終局間際の混乱の中でも部下達は最後まで彼女を裏切ろうとはせず、必死に守ろうと懸命に戦ったが、GP-03によって一方的に全滅させられた。
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最終更新:2025/04/23(水) 11:00
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