マチルダ・アジャンとは (マチルダアジャンとは) [単語記事]

マチルダ・アジャンとは、アニメ『機動戦士ガンダム』の登場人物である。CV：戸田恵子。

概要

地球連邦軍のミデア補給部隊隊長。階級は中尉。単独行動を取り続けるホワイトベースに度々物資を届けてくれる綺麗な大人のお姉さんで、クルー（特に若い男子）からは人気であった。

結婚の約束をしていたが、それを果たす前に黒い三連星のオルテガの攻撃で戦死する。

詳細

輸送機ミデアに搭乗して、輸送部隊の隊長を務める女性。原作では24歳。『THE ORIGIN』では中尉という階級を考慮して35歳に大幅上昇。通称「マチルダさん」。

初登場は第9話『翔べ！ガンダム』。アムロがブライトに二度もぶたれた回である。

地球降下後のホワイトベース（WB）に対し連邦軍はこれといった援軍も出さず、単独行動を強いられていた。そんな所にレビル将軍の特命を受けて補給にやってきたのがマチルダであった。ほとんど丸腰のミデアだけで護衛もなくWBの下へ補給を届けに来るようになる。それと同時にWB隊の戦闘データの回収もしており、ジム開発にも大きく貢献することになる。

初めてアムロ・レイと会った際には「エスパーかもしれない」と発言するなど、後のニュータイプ覚醒に繋がるような表現が見られた。この時、WBに乗り続けていたサイド7の民間人や~~役立たずな~~リード中尉も回収している。

その後も第14話、第23話～第24話に登場し、第23話ではGファイターを届けている。この時、アムロから何故補給部隊を務めているか問われると「戦争という破壊の中で、ただ一つモノを作っていくことが出来るから、かしらね…」と述べている。

WBにはミライ、セイラ、フラウといった若い女性もいたが、マチルダは軍人らしい強く凛とした姿勢で、かつ大人の女性らしさを持ち合わせていた為、アムロを始めとするWB隊の面々からは大変人気が高く、アムロ初恋の人とされる。第24話ではカイ・シデンが懇願して他の男子クルーたちと記念写真を撮った時は、そのコピー（12枚しかできない）を巡って争奪戦が起こるほどであった。

その第24話において、エンジン修理中のWBに黒い三連星のドムが襲い掛かってくると、マチルダはミデアへと走る。黒い三連星は必殺のジェットストリームアタックでアムロを翻弄するが、二度目のジェットストリームアタックでは先頭のガイア機を踏み台にして二機目のマッシュを撃破、更に三機目のオルテガにマチルダのミデアが体当たりしたことでコンビネーションが完全に崩される。これに憤怒したオルテガがドムの両腕でミデアのコクピットを叩き潰したことでマチルダは戦死した。死を悼むアムロの「マチルダさん…マチルダさん…」の場面は有名であろう。

その後、ジャブローに辿り着いたWB一行はマチルダの婚約者だったウッディ・マルデン大尉と出会い、オデッサ作戦（マチルダ戦死の次のエピソード）が済んだら結婚する予定だった事を知ったアムロは、マチルダを死なせてしまった事に再びショックを受ける。WBの修理に当たるウッディ大尉に対してアムロは「僕がガンダムをもっと上手に使えれば、マチルダさんは死なないで済んだ」と謝罪するが、ウッディは「うぬぼれるんじゃない、アムロ君！」「ガンダム一機の働きでマチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほど甘いものではないんだぞ」「だからこの修理に全力をかけている。人にはそれくらいしか出来んのだ」とアムロを一喝しながら、マチルダの愛したWBを修理するという大人の軍人らしい姿勢を示してみせた。そして直後のジャブロー攻防戦でウッディも戦死するのであった……。

他媒体

小説版では大きく立ち位置が変わり、ミデアではなくコロンブス級輸送艦に乗っており、ウッディのプロポーズを受け結婚するが、アムロとの関わりはほとんどない。

「スーパーロボット大戦シリーズ」では、特に初期の作品においてはマチルダの指揮するミデア輸送部隊を守るステージが必ずと言っていいほど存在した。多くのミデアを守れた方が良い報酬を得られる。その後は1stガンダムの参戦が減った事や、声を担当する戸田恵子氏が声優業がから離れていた事情もあり、最近はそのようなステージはほとんど見られなくなった。

一方「Gジェネレーションシリーズ」では引き続き戸田氏がマチルダを演じている。