スリーブ(トレーディングカード) とは、カードの保護材である。
「カードプロテクト」や「カードプロテクター」とも呼ばれる。
概要
主にカードを保護を目的としたカードサイズの薄いビニール製の袋。
トレーディングカードはその殆どが紙製…つまり厚紙でできており、外部からのあらゆる影響に非常に弱い。その影響から保護又は影響を軽減する為のものであり、コレクターからは半ば必須の周辺グッズとなっている。
低年齢層向け作品では「カードの鎧」という表現も使われる。
現在はサイズ、種類や材質、手触り、色、絵柄も様々あるので好みの物を選ぶと良いだろう。
また、競技性のあるトレーディングカードゲーム(以下:TCG)でもカードに傷が付く事でマークドと呼ばれる販促行為となってしまう事もあるのでこれの使用が推奨されている。
と散々重要性について語ったがTCGアニメなどメディアミックスでは、これについて描写される事は殆ど無い。
例えば『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』の登場人物:硯秀人は生粋のカードコレクターで爪切りと触る時は手袋を欠かさ無い程カードの状態に細心の注意を払っているが、ノースリーブである。
スリーブ描写がある作品は『ヴァンガード オーバードレス』や『遊戯王 OCGストラクチャーズ』など少数派である。
TCGにとって裏面のデザインも大事な販促アイコンだからだろうか?
用語
- 裏スリーブ/裏スリ
- 透明なスリーブと全く同一のカードをデッキ枚数分用意して裏向きに入れ、カードの絵柄そのものをTCGのキャラクタースリーブにする方法。
マークド[1]になっていはいけないので、初版/再販マークやホロパターンなどの細かい違いもあってはならないがそもそも厳格な大会では使用出来ないので身内ウケや自己満足的な面が強い。
-
- キャラクタースリーブ/キャラスリ
- キャラクターが描かれているスリーブ。再販がほぼせずプレミアがついて高騰しがちなので気にいったのを見かけたら買った方が良い。
再販しない理由はその複雑な印刷から再販時に同一の物を作れない=マークドになり得るものを作ってしまうからでは無いかと言われている。
-
- サイズ
- 様々なサイズがあるがミニサイズ/スモールサイズ(遊戯王/バトスピ/ヴァンガードetc)とレギュラーサイズ(BBMプロ野球/Jリーグ/マジック/デュエマetc)が一般的。
しかしその中でもゆったりしたオーバースリーブやぴったりしたインナースリーブの違いがありメーカーによって差違もある。
-
- 同人スリーブ
- 個人製作スリーブ。同人だから大会に出られないという事は無いが公序良俗に反するものだと変更を命じられる。
-
- 2重スリーブ/多重スリーブ
- スリーブを保護する為スリーブをする事。本末転倒めいているが、キャラスリには貴重な物もあるので仕方ない。大き目のサイズを用意すれば更に3重、4重としていけるがブシロードの大会ルールでは4重以上のスリーブは禁止されている。
関連グッズ
全てに共通するがこれ単体よりスリーブと合わせて使われる。
- カードローダー
- スリーブより固めのプラスチックでできた薄いケース。これを付けてゲームをする事はほぼなくもっぱら貴重なカードの保管用として使われる。
- 縦入れはトップローダー、横入れはサイドローダーと呼ぶ。
-
- スクリューダウン
- ローダーより更に厚めのプラスチック(アクリルなど)でできており、保管の他、その高級感のある見た目から観賞用として使われおり、値段も高め。その名の通り、四隅にあるネジでカードを挟みこんで使用する。
飾っておくという日焼けの危険性がある為、UVカット仕様のものなどを選ぶと良い。
-
- マグネットローダー
- 磁石止めの蓋がついたケースでその手軽さが人気。上記二つの中間のような存在。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
- *カードに印をつけて裏側でも何のカードかわかるようにする不正行為