ハクキンカイロとは、ハクキンカイロ社が製造販売するプラチナ(白金)触媒を用いた燃料式カイロである。Zippoや川崎精機製作所などから販売されている白金触媒式カイロをまとめてハクキンカイロと呼ぶ場合もある。
使い捨てカイロと同様に懐中へ入れて暖を取るのに用いられるが、燃料を入れて繰り返し使用できる点が異なる。また、使い捨てカイロに比べて発熱量が多い。本体は金属製であり、大きさは手の甲ほどで厚さは1〜2センチ程度。
歴史は古く初代モデルは1923年に発売されたものの、近年では使い捨てカイロに押されて販売規模が縮小していた。しかし2000年頃を境にZippoをはじめ数社から白金触媒式カイロが販売され、現在再び流行の兆しを見せている。
長所
短所
本体の中綿にベンジンやライターオイルなどの燃料を染み込ませてから、白金触媒を加熱する。加熱方法はライターやマッチの火を直接当てるものが一般的だが、コールマンや旧ナショナル製のカイロなど電池式のものも存在する。
それから袋に入れると徐々に温度が上がり、20〜30分もすると表面温度が60℃程度で安定する。燃料1mlにつき約1〜2時間持続し、スタンダードタイプ(容量25ml)では約24時間の連続使用が可能である。
ガラス繊維に保持されたプラチナ触媒上で、炭化水素(燃料)を酸化反応させることで発熱している。一般的な燃焼反応には高温を伴うが、触媒を用いることで350℃前後と比較的低温での反応を実現している。触媒を用いない燃焼と同じように、燃料と酸素からは水と二酸化炭素が生成される。
触媒部分が外気で冷えると反応が止まることもあるため、使用中は厚手の袋に入れておくことが必須である。
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最終更新:2024/12/22(日) 22:00
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