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バインド(Bind Return)とは、ヨーヨーを手元に戻す方法の一つである。
20世紀のヨーヨーは、手を引くと手元に戻ってくるのが常識だった。
手を引くとストリングがたるみ、それがレスポンスシステムに引っかかることで、ヨーヨーは戻る。
逆に言えば、ヨーヨーを戻したくない時は決してストリングはたるませなかった。
当時、オートリターン機種でもないのにトリック中にヨーヨーが戻るというのは、ストリングがたるむようなプレイをした未熟者の証拠だったのである。
ところが、20世紀末に、ストリングをわざとたるませる「スラック」や「ウィップ」、ヨーヨーを跳ね上げて空中で形を作る「ラセレーション」などのトリック群が現れた。
これらをうまくこなすには、ストリングがたるんでも簡単には戻ってこないセッティングをする必要があった。
そこで考案されたのが、バインドというテクニックである。
バインドをすることで、手を引いても戻ってこないセッティングにしたヨーヨーでも戻すことができるのである。
バインドしないと戻ってこないヨーヨーのことを、「バインド仕様」と呼ぶ。
これに対し、手を引いて戻ってくるヨーヨーは「引き戻し仕様」と呼ぶ。
どの部門でも加点要素にならない。しかし、減点要素にはなる。バインドをしてヨーヨーが戻ってこなかった場合、技術実行点(クリッカー)で減点が行われる。
また、規定トリック競技の場合、あるレベルまではバインドが禁止されている場合がある。
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https://twitter.com/shutakada_yoyo/status/1299647989074460672
「スローハンド」「フリーハンド」については、「スローハンドとフリーハンド」の記事を参照。
逆トラピーズの形からならば、いろいろな技からバインドにつなげることができる。
順トラピーズでもできるが、その際はストリングを多めに巻きつけると共に、ストリングの絡まりやレスポンスシステムの消耗に注意する必要がある。
サイドスローの状態からヨーヨーをストリングの下に潜り込ませ、そのままストリングごと肩の上に跳ね上げる。すると、ヨーヨーが耳の高さのあたりに来たところで、ヨーヨーが引き戻される。
「プラスティック・ウィップ」(ラセレーションの項を参照)の形からバインドの手順を行う。
すべて片手で行えるので、AAAのバインド方法として便利である。
「ラセレーション・バインド」とも。ラセレーション・トラピーズの輪を空中で作り、そのまま輪に指をかけずにバインドを行う。
こちらの動画でも、アリスが連続技の最後をこのバインドで締めている(1:08頃)。
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https://twitter.com/rewindyoyo/status/1581087460884242432
TikTokで「DNA」と名付けられて話題になったトリック。
ヨーヨーを水平にして指の上に載せ、バインドを行いながら手を上にやると、ストリングがらせん状にはためく。
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https://twitter.com/EKRadio_FY/status/1412424254486986767
縦トルネードバインド。ヨーヨーのフチに指を引っかけ、「トルネードバインド」を90度寝かせて行う。
2010年代現在のヨーヨーは、パッケージを開けるとバインド仕様になっているか、ベアリングの交換だけでバインド仕様にすることができるものが多い。
以下は、そうでないヨーヨーをバインド仕様にする方法である。
極稀に、バインド仕様化にメーカー公式で対応していない機種も存在する(C3ヨーヨーデザイン・スピーダホリック(2019)など)。
2000年代ごろまでの、ヨーヨーのギャップ幅が可変で、ベアリングにグリスが封入されている機種。
2010年頃に登場した、ベアリングを薄いものにしたり、レスポンスパッドを厚いものにして引き戻し仕様となっているヨーヨーの場合。
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最終更新:2025/12/11(木) 18:00
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