フエール銀行 単語

フエールギンコウ

1.2千文字の記事

預けた10円が1時間ごとに1割の利子で増えていくと

1週間でいくらになると思う?

概要

フエール銀行とは、藤子・F・不二雄漫画アニメドラえもん』に登場するひみつ道具である。

初登場はてんとう虫コミックス第30巻。見たおもちゃのようなレジスターだが、表面に「よ金」「かし出し」と書かれており、実際の銀行と同じようにお金を預けたり借りることができる。この説明だけを見れば「最初から普通銀行を利用すればいいだけでは?」と思うかもしれないが、このフエール銀行が価を発揮するのはお金を預けた時である。

この銀行お金を預ければ当然ながら利子がついていく訳だが、その利子はなんと1時間に1割である。すなわち劇中でのび太がやったように、たった10円を預けただけでも1週間で9000万円以上になってしまうのだ。

それだけでは留まらず、定期預金にした場合は更に利子率が高くなる。劇中のドラえもんの説明によると、1か定期なら1時間に2割、1年定期なら1時間に5割利子がつくという。仮に1年定期で1万円を預けた場合、24時間が経過した時点で預金総額は1億円をえてしまう計算になり、満期まで経過した場合、預金総額は電卓裸足逃げ出すほどの天文学数字になってしまう。こんな物が出回っている22世紀ではとてつもないインフレが発生していそうなものだが。

ただしデメリットもあり、定期預金にした場合は途中でお金を引き出すことができず、中途解約も認められない。それだけではなく強引にお金を引き出そうとしたり、この銀行を壊してお金を盗もうとした場合は防犯装置が作動し、相手に電撃を浴びせて焦げにしてしまう。タイムマシンで満期が過ぎた後に行ってお金を引き出したり、タイムふろしきでフエール銀行の時間を満期まで進めてお金を引き出せばいいというツッコミ禁句

また、上述した通りお金を借りることも可。しかしこちらの利子も凄まじく、なんと1時間に2割である。もし借りたお金を返済しなかった場合、借金した人の持ち物が時間経過で(借りた金額の利子に相当する価値の分だけ)どんどん消滅していき、最終的には全裸になってしまう。

とはいえ借金さえしなければノーリスクで大金を得ることができるのような具なので、欲しいひみつ道具ランキングでは(知名度の関係で上位に入ることは少ないものの)フエール銀行がランクインすることもしくない。一度はこの具が欲しいと思った人も多いのでは?

通常預金で1万円を預けた場合の預金総額の推移

経過時間 預金総額
預金直後 1万円
24時間後(1日後) 約9万8000円
48時間後(2日後) 約97万円
72時間後(3日後) 約955万円
96時間後(4日後) 約9400万円
120時間後(5日後) 約9億2700万円
240時間後(10日後) 約85兆9500億円
720時間後(30日後) 約63溝4900

※溝は10の32乗、は10の28乗。

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最終更新:2025/12/06(土) 22:00

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