ポケットモンスター全書とは (ポケットモンスターゼンショとは) [単語記事]

ポケットモンスター全書とは、1998年に小学館から発売されたポケットモンスター赤・緑のコミカライズ作品である。作画は中村里美。

概要

きみはすべてのポケモンをみつけられるかな？

さあ冒険の始まりでチュウ！

……という、ポケットモンスター赤・緑にほぼ準拠した物語である。最初にピカチュウやピッピを貰うことはないし、トキワの森でミュウに出くわすこともないし、カスミのお色気シーンもない。何かしらオリジナル要素を盛りこむポケモン漫画が多い中、唯一といってよいほどゲームに忠実な内容であろう。

また、バトルシーンもあっさりとしており、大抵はポケモン1匹ずつのバトルで、1ページほどで終わる。

他にこの作品の特徴を挙げるとすれば、以下の通りである。

シゲルの姉・カスミ・エリカ・ナツメなどの女性キャラクターがかわいく描かれている。特にエリカやナツメは絵にかなり気合が入っている。

など、ゲーム中で語られることのなかったことが描かれる。特に、ポケモンリーグ戦後のオーキドの言葉は必見。

アニメや他漫画と同様、この作品でもピカチュウが登場し、サトシの手持ちポケモンに加わる。

ところが、この作品のピカチュウは、ある出来事を経てライチュウへと進化する。ピカチュウのままでい続ける作品が多い中、ライチュウへと進化したピカチュウは珍しいだろう。

ヒトカゲ	オーキド博士から最初に貰ったポケモン。後にリザードへ進化し、やがてリザードンとなる。なお、リザードンは本来二本の角を持つのだが、この作品では一本の角として描かれている。
ピカチュウ	トキワの森で最初に捕まえたポケモン。最終的にライチュウに進化する。
プリン	サファリゾーンで手持ちにいることが発覚したが、どのようにゲットしたのかは描かれていない。
メタモン	サファリゾーンで捕まえたポケモン。キョウ戦やシルフカンパニーで活躍。なお、「メタモンってサファリにいたっけ？」というサトシの言葉の通り、メタモンはカントー地方のサファリゾーンには出現しない。
ラプラス	シルフカンパニービルで仲間になったポケモン。人語を話すことができる。
フーディン	四天王戦で初登場。キクコ戦で活躍。プリン同様、どのようにゲットしたのかは描かれていない。四天王戦直前のサトシの家にはいなかったので、四天王戦に向かうまでに手に入れたのだろうか？