メタ・グラードンとは (メタグラードンとは) [単語記事]

概要

「七夜の願い星ジラーチ」におけるラスボス。グラードンの偽者で、見た目こそグラードンだが能力は全く再現できていない。また、本物より遥かに大きく、その姿は怪獣を想起させる。背中の棘を液状の触手に変え、ファウンスに住む野生ポケモンや人間たちを手当たり次第に捕まえ体内に吸収した。触手は非常に速く、一本一本のサイズが非常に大きいので逃げるポケモンや登場人物も殆どなす術なく捕まりそのまま抵抗虚しく呑み込まれてしまった。（劇中でも触手を避けられたのは咄嗟の判断でマサトを抱えて跳んだサトシ、高速で飛ぶフライゴン、ボーマンダなど数えるほどしかいない。）

吸収された者は皆体内の気泡に囚われメタ・グラードンの中をまるで血液の様に巡回していく。（気泡の中で抵抗できるがポケモンの力を持っても破れず、自力での脱出は不可能と思われる。）

その場を歩くだけで植物が枯れており、ポケモンというより怪物である。
七夜の願い星のポスターにはグラードンが大きく写っているが、実際にはこのメタ・グラードンしか登場していない。偽者に出番を奪われてかわいそう。

名称はメタ・グラードンだが、作中では一度も名前を呼ばれていない。

グラードンの復活を悲願とするバトラーは、千年彗星のエネルギーを使って装置を起動し、化石からグラードンを甦らせようとした。装置によって地上にグラードンの絵が描かれ、そこからグラードンが復活するはずだった。しかし、実際に現れたのはグラードンの偽者……メタ・グラードンであった。彼が心血を注いで完成させた研究は失敗していたのである。メタ・グラードンを見て、バトラーは「私が復活させたかったのは、こんな物じゃない……」と呆然。

望まれぬ存在として生まれたメタ・グラードンは、周囲の植物から生命エネルギーを吸い上げる。その異常な光景から自身を敵と定めたアブソルに攻撃されるが全く効かず、腕の棘を触手に変えアブソルを吸収してしまう。直後、背中から発せられる液状の触手を四方八方に巡らし、逃げるファウンスのポケモンを片端から襲った。ポケモンだけでなく人間ですら吸収の対象であり、ジラーチを手に入れるためサトシ達を付け狙っていたロケット団も吸収した。自身の行いが招いた惨状に呆然とするバトラーに触手を伸ばすが、彼を庇ったダイアンを吸収していった（彼女のこの行動がバトラーが会心するきっかけとなる）。次にサトシ一行に襲いかかった触手はハルカとタケシをさらいそのまま呑み込んでいった。別の触手でサトシ達を襲うが、ジラーチのテレポートで逃げられてしまう。ここからジラーチを執拗に狙い始めるが、フライゴンの救援、バトラーの改心によりジラーチを捕えられなかった。一度バトラーのボーマンダを捕らえたが、またもジラーチのテレポートで逃げられてしまう。

生き残ったバトラーやサトシ、マサト、ジラーチはフライゴンやボーマンダの協力を得てメタ・グラードンを止めるべく奮闘。その最中、フライゴンとボーマンダを吸収するがバトラーが装置を逆稼動にした事で動きが鈍り、身体が崩壊し始める。最後の抵抗としてジラーチに触手を伸ばすがバトラーが庇い失敗。最後はその巨大な身体を押し付けサトシ達を吸収しようと試みるもジラーチのはめつのねがいを受けて倒される。

吸収されたポケモンやハルカたちは全員助かっている。

・上記の特徴から元ネタは「もののけ姫」のデイダラボッチでは無いかという説もある。

・当時のゲームの看板ポケモンが映画に出るかの様にポスターにデカデカと写っているかと思いきや、実際出てきたのは偽物の化け物だったことから当時の小学生は相当なショックを受けただろう。

・実際のグラードンとは違う偽物だが、巨大でスライム状の触手もち、しかもそれでポケモンや登場人物を襲って体内に吸収して捕えるというR-18な思考を刺激してしまう属性盛り盛りなのも別の意味でショックを受けただろう。特にダイアンやハルカと言った作中メインの女性キャラに（ストーリーの構成上仕方ないとしても）触手丸呑みプレイをするシーンは実にエッc…（筆者は破滅の願いで空の彼方へ消し飛ばされました。）