モグラ(土竜)とは、真無盲腸目[1]モグラ科の哺乳類の総称である。英名はmole(モール)。
地中でトンネルを掘り生活をすることで有名な動物。トンネル内に迷い込んだミミズや小昆虫を捕食している。モグラはかきだした土を地表部分に排出するが、穴の付近にできる土の盛り上がったところをモグラ塚と呼ぶ。
体長は小さく10cm弱から20cm弱程度。足はシャベルのように大きく前足は横を向いた形になっているため、地中で土をかくには適している。目は退化してほとんど視力は無く、耳たぶも無いので外見からは耳の位置はわかりづらい。体毛は皮膚に対して垂直に生えており、穴の中での前進と後退の両方が素早く行えるようになっている。
如何せん地中で生活しているため、どうやって雄雌が出会って繁殖に至るのかといった生態の研究はあまり進んでいない。
代表的な種は、東日本のアズマモグラと西日本のコウベモグラである。
北海道には生息しておらず、道民が言うモグラは同じような生態のトガリネズミだとかなんとか。
日本固有のモグラを分類したニホンモグラ属の学名は、書き間違いにより「Mogera」で登録されている。
ニホンモグラ属に分類されているセンカクモグラは尖閣諸島魚釣島の固有種と見られているが、確認されているのは標本となっている1匹だけ。登山家の野口健らが「センカクモグラを守る会」を立ち上げ、調査のための上陸申請を出しているものの通らない現状となっている。
畑の野菜を食い荒らすというイメージがあるかもしれないが、モグラは完全な肉食であり野菜の食害に関しては全くの濡れ衣である。むしろ食害という点においては農業害虫であるヤガの幼虫などを大量に食べることから益獣といえる。ミミズを好むことを考えれば畑におけるモグラの出現は土が肥えている証拠ともいえるだろう。
ただし、モグラの穴により野菜を掘り返されたり根を剥き出しにされたりするといった害はあるので農業害獣という認識は間違いではない。
また「モグラは日光に当たると死んでしまう」という噂話があるが、それは間違いである。日光に長く当たり体温が上昇して死ぬと言う事も考えられるが、多くは縄張り争いから餌場を追い出されての餓死、または耕運機に巻き込まれての負傷が原因と思われる。
アフリカトガリネズミ目キンモグラ科はモグラと同様に地中生活をする哺乳類で、かつてはモグラと同じく食虫目の動物であると考えられていたのだが、遺伝子解析の結果全く異なる動物であることが判明している。胎盤を持つ哺乳類は大きく4つの上目に分かれるのだが、そもそもその上目の時点で異なる(モグラはローラシア獣上目、キンモグラはアフリカ獣上目)。そのため、キンモグラはテンレックとともにアフリカトガリネズミ目という新たな目に分類された。
有袋上目(有袋類)フクロモグラ目フクロモグラ科はオーストラリアに生息する地中生活をする哺乳類。モグラよりもキンモグラの方に似ている。フクロモグラは下綱レベルで異なるので、キンモグラよりもさらにモグラとは遠い動物である。
これらが似ているのは収斂進化、つまり各々が独自に地中生活に適応するよう進化したらたまたま似た形態になっただけということになる。ちなみに、南半球にはキンモグラやフクロモグラはいるが野生のモグラは生息していない。
掲示板
51 ななしのよっしん
2021/09/20(月) 10:47:12 ID: lU1BMUpuVT
野菜は食わない。別に日光に当たっても死なない。
ついでに目も見えない。耳はいい、鼻は種類による。
52 ななしのよっしん
2022/09/24(土) 19:00:00 ID: eh/ftkvUs4
尖閣諸島の固有種センコクモグラを調査する目的で日本政府に上陸調査を要請している団体がある
こういう人たちの支援をしたいのだがどうすればいいんだ
53 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 04:07:30 ID: 1cYyyrAAVy
アメリカで釣り人が捨てていった日本産ミミズが大繁殖して、落ち葉を食いまくり土壌の性質が崩れ深刻な事態、って記事を見たが
素人の単純な思考で日本産モグラを放ったらどうか、って思ったけど、ミミズは減っても固有種の幼虫やら根っこを駄目にするやらで問題大きいのかね
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最終更新:2024/11/09(土) 07:00
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