![]() |
ラムジェット(Ramjet)とは、2021年生まれの日本の競走馬。黒鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2024年:東京ダービー(JpnⅠ)、ユニコーンステークス(GⅢ)
父*マジェスティックウォリアー、母ネフェルティティ、母父ゴールドアリュールという血統。
父はアメリカの2歳GⅠ勝ち馬。同国で種牡馬入りし、マル外として日本に来た初年度産駒ベストウォーリアがマイルCS南部杯を連覇するなど活躍したこともあって、2016年から日本で供用されることになった。輸入後の産駒ではライトウォーリアが2024年の川崎記念を勝っている。
母は18戦1勝。その母ラヴェリータは交流重賞7勝を挙げたダートの女傑である。
母父は*サンデーサイレンス産駒唯一の中央ダートGⅠ馬で、産駒が2010年代のダート界に君臨し続けたダートの大種牡馬。
2021年4月4日、新冠町のノースヒルズで誕生。オーナー名義はノースヒルズ代表の前田幸治(新馬戦のみ個人ではなくノースヒルズ名義)。
アーネストリー、キズナ、アップトゥデイトなどでノースヒルズと縁の深い、栗東・佐々木晶三厩舎に入厩。2023年7月1日、中京・ダート1400mの新馬戦にて北村宏司を鞍上にデビューしたが、14.4倍の6番人気と決して高い評価ではなかった。レースもスタートで出負けすると追走もままならず、大きく離された後方から。全然ダメ……かと思いきや、直線で大外に進路を取るとエンジン点火。上がり2位に1.8秒差という35秒8の猛烈な末脚でまとめて一気に薙ぎ払い1馬身半差という衝撃のデビューを飾る。
この強い勝ちっぷりで、続く9月の阪神・ダート1400m、ヤマボウシ賞(1勝クラス)では川田将雅を迎え、2.5倍の1番人気に支持されたが、今回も最後方からのレースになり、直線大外から上がり最速で追い込んだもののサトノフェニックスを捕らえきれず3着。川田騎手は鞭の連打で過怠金5万円を食らった。
11月の東京・ダート1400mのオキザリス賞(1勝クラス)ではジョアン・モレイラを迎えたが、最内を突いた結果前が壁になってしまい9着惨敗。
12月の中京・ダート1400m、寒椿賞(1勝クラス)へ。鞍上は新たに三浦皇成を迎えることになった。今回もスタートで出負けして後方からになったが、馬群についていくと外を回して直線大外一気で差し切り快勝。2勝目を挙げ、以降三浦が主戦となる。
明けて3歳初戦はヒヤシンスステークス(L)から始動。13.9倍の5番人気に留まったが、ここも最後方から大外一気の末脚で豪快に差し切って3馬身差で圧勝。むしろこれまでの1400mは短かすぎたのだという勝ちっぷりを見せる。
ヒヤシンスSはケンタッキーダービー出走馬選定シリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」のひとつであり、30ポイントを獲得したラムジェットはそのままケンタッキーダービー出走を目標に定めたが、伏竜ステークスで40ポイントを獲得したテーオーパスワードが出走を表明したため、ポイントが足りず断念。羽田盃にも登録していたが、こちらも中央出走枠が優先出走権組で埋まってしまったため除外となってしまう。
ということで東京ダービーに目標を切り替え、トライアルのユニコーンステークス(GⅢ)へ。7.3倍の3番人気。例によってレースは後方からになったが、三浦騎手が終始促しながら徐々に押し上げていくと、大外を捲るように前にとりつき、最後はサトノエピックを置き去りにして2馬身半差で完勝。勝ち馬のみの東京ダービー優先出走権を無事にゲットした。
というわけで迎えた東京ダービー(JpnⅠ)では、羽田盃馬アマンテビアンコが回避したこともあり、単勝1.7倍の断然人気に支持される。2番人気は日本ダービーとの両睨みからアマンテビアンコ回避で枠が空いたのでこっちに回ってきたサトノエピック、3番人気は羽田盃2着の紅一点アンモシエラである。
レースはアンモシエラが今回もハナを切り、サトノエピックが2番手。例によってスタートは出負けしたラムジェットだったが、三浦皇成が促して前に出て行き3番手につける。相変わらず道中の手応えは怪しく、前2頭がほぼ持ったままなのに対し三浦騎手は始終促し続け、3角でもう三浦騎手の鞭が飛ぶ。パッと見どう見ても伸びずに終わる流れ……だが、ラムジェットにとってはこれが通常営業。直線でエンジン点火するとアンモシエラとサトノエピックを一瞬にしてかわし、あとは独走、終わってみれば6馬身差の大圧勝。絶対的な力の差を見せつけるような勝利で3歳ダート三冠の初代ダービー馬に輝いた。
未だ中央GⅠ未勝利の三浦皇成だが、交流JpnⅠはこれが3勝目。佐々木晶三師はアップトゥデイトの2015年中山大障害以来、平地ではキズナの2013年日本ダービー以来となるGⅠ級勝利となった。
出走がかなわなかったケンタッキーダービーで僅差の3着となったフォーエバーヤングに、日本から改めて挑戦状を叩きつけたラムジェット。佐々木師は「この馬は皇成に合っている」と語っており、余程のことがない限りは三浦皇成とのコンビが続きそうだ。三浦皇成悲願の中央GⅠ制覇へ向け、そのジェットエンジンのような末脚はどこまで突き進むだろうか。
そんなわけでジャパンダートクラシック(JpnI)ではその彼との初対戦になったわけだが、ミッキーファイトにもぶち抜かれ、サンライズジパングにも届かない4着となった(フォーエバーヤングはミッキーファイトの1と4分の1馬身前、サンライズジパングはミッキーファイトの5馬身後ろでラムジェットの1馬身前。つまり7と4分の1馬身も差がある)。その後、東京大賞典(GI)に出走したが、ウィルソンテソーロにクビ差の3着(なおフォーエバーヤングはウィルソンテソーロの1と4分の3馬身前にいるわけで、都合2馬身差つけられた形)。
明けて4歳は招待次第でサウジカップ、ドバイワールドカップの中東遠征を目指す方針。前年まで遠征に赴いていたデルマソトガケは距離短縮で国内路線のため、選出の可能性は大きくなったと言えるだろう。吉報を得た上でフォーエバーヤングに一矢報いたい所。
*マジェスティックウォリアー 2005 鹿毛 |
A.P. Indy 1989 黒鹿毛 |
Seattle Slew | Bold Reasoning |
My Charmer | |||
Weekend Surprise | Secretariat | ||
Lassie Dear | |||
Dream Supreme 1997 黒鹿毛 |
Seeking the Gold | Mr. Prospector | |
Con Game | |||
Spinning Round | Dixieland Band | ||
Take Heart | |||
ネフェルティティ 2013 芦毛 FNo.23-b |
ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*ニキーヤ | Nureyev | ||
Reluctant Guest | |||
*ラヴェリータ 2006 芦毛 |
Unbridled's Song | Unbridled | |
Trolley Song | |||
Go Classic | Gone West | ||
Seattle Classic |
クロス:Seattle Slew 3×5(15.63%)、Secretariat 4×5(9.38%)、Mr. Prospector 4×5(9.38%)、Buckpasser 5×5(6.25%)、Northern Dancer 5×5(6.25%)
4代母Seattle Classicの半姉にカナダ三冠やBCディスタフを制した名牝Dance Smartlyが、半弟にGⅠ1勝ながら種牡馬としてCurlinやEnglish Channelなど数々の名馬を送り出したSmart Strikeがいる。
掲示板
85 ななしのよっしん
2025/03/29(土) 09:18:22 ID: Fwgbz+3uW3
調教映像も投稿されるようになってきたな
もともとケンタッキーダービーが目標だった馬、一年遅れの左回り4コーナー1¼マイルで真価を見せるのはありそうな話だし、例え再びフォーエバーヤングに大敗してしまっても遡及的に昨年の東京大賞典3着の価値が上がるのだから気楽な立場だと思う
86 ななしのよっしん
2025/03/29(土) 11:49:47 ID: MGvnOqJEo7
>>84
実際には11頭立てになったけど。
それはさておき、2000万では稼いだとは言い難い。
飛行機代とかはドバイ持ちだけど、ドバイワールドカップに出走するための出走登録費は今年のレート基準で約1981万円必要となる。
あとは出国する時の輸出検疫、帰国した時の輸入検疫の費用とか、
馬主、調教師、騎手の、宿泊代は、ドバイから出るけど、調教助手や厩務の宿泊代はでないから2000万円では、チョロいとかにはならない。
87 ななしのよっしん
2025/03/29(土) 11:53:50 ID: f1LFiAjHVq
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/31(月) 01:00
最終更新:2025/03/31(月) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。