カーリンとは
カーリン(Curlin)とは2004年生まれの
アメリカ合衆国の競走馬である。栗毛の牡馬。
通算成績16戦11勝[11-2-2-1]
主な勝ち鞍
2007年:プリークネスS(
GI)、ジョッキークラブゴールドカップ(
GI)、ブリーダーズカップ・クラシック(
GI)、アーカンソーダービー(
GII)、レベルS(
GIII)
2008年:ドバイワールドカップ(
G1)、スティーヴンフォスターH(
GI)、ウッドワードS(
GI)、ジョッキークラブゴールドカップ(
GI)
表彰
2007年:エクリプス賞年度代表馬および最優秀3歳牡馬
2008年:エクリプス賞年度代表馬および最優秀古牡馬
アメリカ競馬殿堂入り(2014年選出)
父Smart Strikeはカナダ産で8戦6勝・GI1勝。
母Sherriff's Deputyはアメリカ産で不出走。
母父Deputy Ministerはカナダ産、1981年の最優秀2歳牡馬で種牡馬として大活躍した。
1歳の9月に5万7千ドルで落札され、最初の馬主となった馬主団体「ミッドナイトクライステーブル」の一員のシャーリー・カニンガム氏の曽祖父で、アメリカ南北戦争において南軍に属して戦ったアフリカ系黒人奴隷のチャールズ・カーリンからカーリンと名付けられた。最初に管理したのはヘレン・ピッツという女性調教師であった。
カーリンのデビューはやや遅く3歳2月だったが、初戦の未勝利戦を12馬身3/4という大差を付けて圧勝。このレース内容が注目されて所有権の8割が350万ドルで購入され、厩舎も2004年に年間最多勝記録(555勝)をマークしていたスティーヴン・アスムッセン厩舎に変わった。続くレベルS(GIII)を5馬身1/4差、アーカンソーダービー(GII)を10馬身半差で圧勝し、三冠路線の主役の1頭に躍り出た。
迎えたケンタッキーダービー(GI)では前年の最優秀2歳馬Street Sense(*ストリートセンス)に8馬身の差をつけられて3着に敗れるが、続くプリークネスステークス(GI)ではそのStreet Senseにアタマ差で競り勝ち、GIの栄冠を掴んだ。3冠最後のレース、ベルモントステークス(GI)では牝馬のRags to Richesにアタマ差で敗れた。同レースでの牝馬の優勝は102年ぶりだった。
このレースからしばらくして、最初に本馬を購入したミッドナイトクライステーブルのカニンガム氏とウィリアム・ガリオン氏が、自分の関わった訴訟の和解金を横領したという容疑で逮捕された。ミッドナイトクライステーブルは共同所有権をしばらく維持していたが、4歳6~7月頃にかけてこれを手放した。なお、カニンガム氏とガリオン氏は両名とも本馬の引退後に有罪(懲役刑)となっている。
さて、8月のハスケル招待S(GI)では別定戦(三冠競走勝ち馬のみ+4ポンド)というのもあってか3着に敗れたものの、9月のジョッキークラブゴールドカップ(GI)ではGI連勝中のLawyer Ronをクビ差で下して勝利。10月末のブリーダーズカップ・クラシック(GI)では泥だらけの不良馬場の中を突き抜け4馬身半差で楽勝した。
3歳時は9戦6勝2着1回3着2回(うちGI3勝)をマークし、この年のエクリプス賞年度代表馬と最優秀3歳牡馬に選定された。
カーリンは次の目標をドバイワールドカップに定め、現地の2月のハンデ戦であるジャガートロフィー(格付けなし)を60kgの斤量を物ともせず勝利した。そして3月のドバイワールドカップ(GI)、カーリンは直線で抜け出すと2着Asiatic Boyに7馬身3/4という当時の同競走史上最大の着差を付けて圧勝し、全米最強馬の力を見せつけた。
アメリカに戻ってから6月にスティーヴン・フォスターH(GI)を4馬身1/4差で楽勝すると、北米では稀な凱旋門賞挑戦のプランのため芝11ハロンのマンノウォーS(GI)に出走することになった。しかしこのレースで2着に敗れ、凱旋門賞は断念することになった。
その後もアメリカで走り続けたカーリンはウッドワードS(GI)、ジョッキークラブゴールドカップ(GI)と連勝し、初の1000万ドルホースとなった。
この年のブリーダーズカップは前年からオールウェザーを導入したサンタアニタパーク競馬場での開催となったため、ブリーダーズカップ・クラシック(GI)もこの年からオールウェザーで行われたが、Raven's PassとHenrythenavigatorという欧州勢2頭のワンツーを許す4着敗退というまさかの結果に終わり、馬主は「もうプラスチックの上では走らせねー!」とブチ切れたという。こういったことがオールウェザーの早期衰退の一因になったのかもしれない(他にもオールウェザーの維持には意外と手間がかかることなどもあるが)。それでもこの年のエクリプス賞年度代表馬・最優秀古馬に選定され、レーティングも世界1位の130ポンドをマークした。
カーリンは種牡馬としても上々で、ベルモントステークス優勝の*パレスマリス、ブリーダーズカップ・クラシック優勝のVino Rossoなどを送り出している。
2023年11月28日にはステークスウィナーが通算100頭に到達した。
| Smart Strike 1992 鹿毛 |
Mr. Prospector 1970 鹿毛 |
Raise a Native | Native Dancer |
| Raise You | |||
| Gold Digger | Nashua | ||
| Sequence | |||
| Classy'n Smart 1981 鹿毛 |
Smarten | Cyane | |
| Smartaire | |||
| No Class | Nodouble | ||
| Classy Quillo | |||
| Sherriff's Deputy 1994 鹿毛 FNo.19-c |
Deputy Minister 1979 黒鹿毛 |
Vice Regent | Northern Dancer |
| Victoria Regina | |||
| Mint Copy | Bunty's Flight | ||
| Shakney | |||
| Barbarika 1985 鹿毛 |
Bates Motel | Sir Ivor | |
| Sunday Purchase | |||
| War Exchange | Wise Exchange | ||
| Jungle War |
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最終更新:2025/12/26(金) 03:00
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