ダンススマートリー(Dance Smartly)は、1988年生まれ、カナダ生産・調教の競走馬・繁殖牝馬である。鹿毛の牝馬。
父は3戦3勝で真価がよくわからないまま引退・種牡馬入りしたDanzig。そしてその父はカナダの歴史的名馬Northern Dancer。
母はカナディアンオークスなど9戦5勝2着3回でカナダ殿堂馬のClassy 'n Smart。本馬の後にもGI1勝を挙げ種牡馬として大活躍したSmart Strikeを出している。
祖母No ClassはClassy 'n Smartや1992年のエクリプス賞最優秀芝牡馬を受賞したカナダ殿堂馬Sky Classicを筆頭に産駒8頭のうちデビューした7頭が全てステークスウィナーになっているという名繁殖牝馬で、こちらもその繁殖成績を評価されカナダで殿堂入りしている。
1988年にアーニー・サミュエル氏の有するサムソンファームで生まれ所有された。成長するまでは脚の曲がった馬だったというが、成長すると曲がっていた脚は真っ直ぐになった。
流星の形から「デイジー」という渾名を付けられ大切に育てられた後、メキシコシティーオリンピックの馬術競技での金メダリストとしての経験も持つジェームズ・E・デイ調教師に預けられた。
ダンススマートリーは1990年7月7日のウッドバインのダート5.5fの未勝利戦でデビューすると3馬身1/2差で危なげなく勝利した。次走のアローワンスでも4馬身3/4差で勝利した。8月13日のデビュータントS(フォートエリー・ダート6f)では不良馬場に足を取られたのか2着に敗れた。9月15日に分割競走として開催されたナタルマS(ウッドバイン・芝8f・L)では5馬身差で楽勝した。
陣営はすでにダンススマートリーを歴史的名馬と見ており、アメリカの2歳牝馬の頂点を決めるレース、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(ベルモントパーク・ダート8.5f・GI)への参戦を表明した。しかしここではここまで6戦全勝のMeadow Starから6馬身離された3着に敗れた。
2歳時の成績は5戦3勝。この年のカナダ・ソヴリン賞最優秀2歳牝馬に選ばれた。
十分に休養を取らせた後5月4日のスターシュートS(ウッドバイン・ダート6f・L)から始動。2馬身1/2差のセーフティーリードで勝利した。6月1日のシリーンS(ウッドバイン・ダート8.5f・L)でも3馬身1/4差で危なげなく勝利した。
続く6月16日のカナディアンオークス(ウッドバイン・ダート9f・国内限定競走)では、引退まで全レースで手綱を執るアメリカの名手パトリック・デイ騎手との初コンビとなった。レースでは逃げた僚馬Wilderness Songの2番手から進め、これを直線入り口で交わすと4馬身1/2差をつけて快勝した。
7月7日にはカナダ三冠の1戦目、クイーンズプレート(ウッドバイン・ダート10f・国内限定競走)では直線で抜け出すと8馬身差で圧勝した。
そうなると三冠はもう見えており、三冠2戦目プリンスオブウェールズS(フォートエリー・ダート9.5f・国内限定競走)では2馬身差で勝利。三冠3戦目ブリーダーズS(ウッドバイン・芝12f・国内限定競走)では8馬身差で勝利し、1959年に三冠競走が正式に整備されて以降3年連続5頭目、牝馬では初のカナダ三冠を達成した。
次走はアメリカ最強牝馬を決めるブリーダーズカップ・ディスタフを見据えてモルソンエクスポートミリオン(ウッドバイン・ダート9f・GII)に出走し、前年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬Fly So Freeらを破って2馬身差でレコード勝ちした。
その後前脚に蹄の不安が出て満足に調教ができなかったが、本番の11月2日のブリーダーズカップ・ディスタフ(チャーチルダウンズ・ダート9f・GI)ではここまで11戦7勝2着4回のVersailles Treatyや5連勝中の古馬Queenaらが相手になり、レースではダンススマートリーは中団につけるとコーナーで仕掛け、直線で抜け出すとVersailles Treatyに1馬身1/2差で勝利。ブリーダーズカップ初のカナダ生産・調教馬の優勝となった。
3歳時の成績は8戦8勝。文句なしにこの年のソヴリン賞最優秀3歳牝馬・年度代表馬に選ばれ、エクリプス賞でも最優秀3歳牝馬となった。
その後ダンススマートリーは右前脚の靭帯の故障を経て6月14日のキングエドワーズゴールドC(ウッドバイン・芝9f・GIII)で復帰したが、ここではハナ差で敗れた。マチュリティS(ウッドバイン・芝10f)では1/2馬身差で辛勝した。アメリカ遠征でのバドワイザーBCH(アーリントンパーク・芝8.5f)では3着に敗れ、またビヴァリーD.S(アーリントンパーク・芝9.5f・GI)でも3着に敗れた。
4歳時の成績は故障に悩まされたこともあって4戦1勝。そしてこの年で引退した。
通算成績17戦12勝。のちにカナダとアメリカの両方の殿堂入りを果たしている。
サムソンファームで繁殖入りすると、産駒*スキャターザゴールド(父:Mr. Prospector)がクイーンズプレートとプリンスオブウェールズSを勝利、Dancethruthedawn(父:Mr. Prospector)がウッドバインオークスやクイーンズプレート、アメリカのゴーフォーワンドSなどを勝利。Dancethruthedawnは2001年にはカナダ最優秀繁殖牝馬に選ばれたほか2011年には殿堂入りも果たし、母子4代でカナダ殿堂馬となっている。
2007年8月に関節炎からの複合症で安楽死措置が執られた。享年19歳。
| Danzig 1977 黒鹿毛 |
Northern Dancer 1961 鹿毛 |
Nearctic | Nearco |
| Lady Angela | |||
| Natalma | Native Dancer | ||
| Almahmoud | |||
| Pas de Nom 1968 黒鹿毛 |
Admiral's Voyage | Crafty Admiral | |
| Olympia Lou | |||
| Petitioner | Petition | ||
| Steady Aim | |||
| Classy 'n Smart 1981 鹿毛 FNo.23-b |
Smarten 1976 黒鹿毛 |
Cyane | Turn-to |
| Your Game | |||
| Smartaire | Quibu | ||
| Art Teacher | |||
| No Class 1974 鹿毛 |
Nodouble | Noholme | |
| Abla-Jay | |||
| Classy Quillo | Outing Class | ||
| Quillopoly | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
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最終更新:2025/12/28(日) 07:00
最終更新:2025/12/28(日) 07:00
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