アンブライドルズソング(Unbridled's Song)とは、1993年生まれのアメリカの元競走馬・元種牡馬である。
父アンブライドルド(Unbridled)は、フロリダダービー、ケンタッキーダービー、ブリーダーズカップ・クラシックなどを勝った名馬で、本馬の世代が初年度産駒。
母はアメリカで7戦1勝のTrolley Song、母の父カロ(Caro)はフランスでプール・デッセ・デ・プーラン(仏2000ギニー)、イスパーン賞、ガネー賞などGI競走を5勝している。
米国ケンタッキー州マンディーズランドファームに誕生したアンブライドルズソングは、2歳のデビューまでは紆余曲折の幼駒時代を過ごす。
1歳の時にセリに出品され、パラネックステーブルに購買された後、2歳になって更にセリに出品された。ここで一度は日本人の藤田浩に売却の権利が渡ったが、脚部不安が判明したために話が流れ、結局パラネックステーブルに戻った。
ちなみにパラネックステーブルの経営者のアーニー・パラガロはのちの2010年に動物虐待で実刑判決を受けることになる。
2歳8月にサラトガ競馬場でデビューしたアンブライドルズソングは2着馬に8馬身半差をつけ圧勝。2戦目のシャンペンステークス(GI)では大逃げを打って粘りきれず4着に終わったが、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルでは好位追走から抜け出して勝利しGI馬となった。
3歳になりハッチソンステークス、ファウンテンオブユースステークスとGII競走で二度2着の後、フロリダダービーを5馬身3/4差で圧勝しGI2勝目を挙げた。更にウッドメモリアルステークス(GII)を勝ってケンタッキーダービーに駒を進め、1番人気に支持されたが、5着と敗れた。敗因は前走のレース中に前後肢がぶつかったことで発症した裂蹄をカバーするために装着された特注の蹄鉄が合わなかったとも、単純にハイペースを先行して4角先頭に立つという騎乗の問題ともいわれているが定かではない。
その後は負傷の影響を考慮して裏路線に転身。ピーターパンステークス(GII)に単勝1.3倍という圧倒的人気で出走したが2着に敗れた。
続けて三冠馬サイテーションの16連勝記録まであと一つと迫っていた現役最強馬シガーの挑戦のために企画された「アーリントン・サイテーションチャレンジ」に挑戦。シガーより5kg以上軽い斤量ではあったが、蓋を開けてみると全く問題にされず蹴散らされて9着に敗れ、その後左前脚の骨折が判明して休養入りした。
11月に復帰した後は初戦の一般競走で2着に敗れた後、4歳になってオリンピックハンデキャップ(格付けなし)を勝利したが、今度は右前脚を骨折したため引退した。
引退後はケンタッキー州・テイラーメイドファームで種牡馬入りし、初年度からアンブライドルドエレイン(ブリーダーズカップ・ディスタフ)を輩出。他にウィルテイクチャージ(トラヴァーズステークスなどGI2勝)、アロゲート(ドバイワールドカップ、ブリーダーズカップ・クラシックなどGI4勝)など多くのGI馬を出して成功したが、2013年7月下旬に突如として神経痛を発症。検査を受けたがその時点で悪性の腫瘍ができており、手術や治療もできないほど悪化していることが判明し、7月26日に安楽死措置が執られて20歳の生涯を閉じた。
なお、本馬の直仔で日本のグレード競走を勝利したのはラヴェリータ(関東オークスなど地方交流重賞7勝)のみだが、日本ではそれ以上に母の父として活躍。トーホウジャッカル(菊花賞)、ダノンプラチナ(朝日杯フューチュリティステークス)、スワーヴリチャード(大阪杯、ジャパンカップ)、コントレイル(クラシック三冠を含むGI5勝)などを出し、2010年代中期から急激に存在感を示しつつある。
Unbridled 1987 鹿毛 |
Fappiano 1977 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Killaloe | Dr. Fager | ||
Grand Splendor | |||
Gana Facil 1981 栗毛 |
Le Fabuleux | Wild Risk | |
Anguar | |||
Charedi | In Reality | ||
Magic | |||
Trolley Song 1983 芦毛 FNo.4-m |
Caro 1967 芦毛 |
*フォルティノ Fortino |
Grey Sovereign |
Ranavalo | |||
Chambord | Chamossaire | ||
Life Hill | |||
Lucky Spell 1971 鹿毛 |
Lucky Mel | Olympia | |
Royal Mink | |||
Incantation | Prince Blessed | ||
Magic Spell | |||
競走馬の4代血統表 |
掲示板
7 ななしのよっしん
2023/01/01(日) 08:36:05 ID: +GjZOYiU69
ダノンバラードが種牡馬として良い感じの成績になってるね。
この分だとスワーヴリチャードとコントレイルも産駒のデビューが楽しみだな
8 ななしのよっしん
2023/01/01(日) 08:38:54 ID: +GjZOYiU69
ごめん、ダノンバラードは違ったわ。ダノンバラードの母父はアンブライドルズソングの父親の方だったわ。
9 ななしのよっしん
2023/07/17(月) 08:00:54 ID: DGO4JW2Hz8
初見で変な名前だなあと思ったが、意味を調べたらほんとうに変な名前だった
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最終更新:2024/04/19(金) 14:00
最終更新:2024/04/19(金) 14:00
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