九怨

『九怨』とは、2004年4月1日にフロム・ソフトウェアから発売されたホラーアクションゲームである。

『-kuon-』というアルファベット表記も添えられているので、正式なタイトル表記は『九怨 -kuon-』か。

北米版タイトルは『kuon』。

概要

不気味なわらべ唄が耳に残る平安時代が舞台の珍しいゲーム。

時代設定ゆえまともな照明がなく室内はほぼ闇。設定で明るさを最大にしてもまだ暗い。

ムービー中、口が動いてなかったりするなど安っぽい個所もある。

マイナーゲームの部類であるはずなのだが『レッツゴー!陰陽師』の影響もあるのか、この大百科を書いている2019年5月8日現在で1686本もの動画がタグ登録されていることからニコニコではそこそこ人気な模様。まあ大抵は2010年前後の投稿だが。

ちなみにパッケージなどに使用されているメインビジュアル、寝転んでこちらを見据えるどこか恐ろしげな和服姿の童女はゲーム中の登場人物ではない。この絵は画家「智内兄助」の作品「面妖（つらあやし）」である。

登場人物

浮月(CV：久川綾)

「陰の章」の主人公。姉が崖から落ちて負った怪我を自分のせいだと思い罪悪感を抱いている。基本武器は範囲が狭い小刀。

咲耶(CV：浅野るり)

「陽の章」の主人公。実在した代々陰陽師の家系である賀茂氏の生まれ。才能があるが家族からは女性ゆえに陰陽師になることは反対されている。扇を武器として使うため癖が強い。

安部晴明(CV：米本千珠)

ご存じ日本一有名な陰陽師。今作では女性。最終章である「九怨の章」の主人公。操作できる時間は少ないが圧倒的な力を持つ。

暮葉(CV：高森奈緒)

病弱な浮月の姉。麻呂といった感じの眉毛をしている。藤原瀬近の屋敷を訪れた際、何かに引き寄せられるように奥へ姿を消してしまうなど手遅れな感じが漂う。

蘆屋道満(CV：有本欽隆)

浮月と暮葉の父であり咲耶の師。いかにも怪しげ。なお蘆屋道満は晴明のライバルとして伝説上で語られる人物だが、晴明や上記の賀茂氏と異なり実在したかどうかは不確実である。

道戒

道満の一番弟子兼同士。他の弟子を引き連れて屋敷に乗り込む。

道涼

イケメン。だが女に弱い。

道珍

チビハゲ。威張っているが内心は臆病者で能力も未熟。

関連動画

実況

PV

はしぞろえ

関連静画

関連項目

• 陰陽師
• 安倍晴明
• フロム・ソフトウェア
• ホラーゲーム
• ゲームのタイトル一覧
• O・TO・GI～百鬼討伐絵巻～　（同じフロム・ソフトウェアのゲームで、本作と同じく「女性の安倍晴明」が登場する）

関連リンク

• 詳細 - 製品情報 | FromSoftware - フロム・ソフトウェア　（フロム・ソフトウェア公式サイト内、本作のページ）
• 『九怨 -kuon-』　（発売当時から2005年頃まで存在した本作単独の公式サイト。消滅済みのためインターネットアーカイブへのリンク）