切

切とは、切るという漢字である。

漢字として

常

切

Unicode

U+5207

JIS X 0213

1-32-58

部首

刀部

画数

4画

音読み（常用）

セツ、サイ

訓読み（常用）

きる、きれる

意味

1. 刃物で切る、断つ、鋭利な、適切な、たしかな、肝心な、離れる、そしる、迫る、接近する、緊急の、懇ろに、しきりに、つつしむ、おおよそ、こする、すれる、断片
2. 多い、みな、（砌と通じて）みぎり

日本語では切地、織物という意味がある。

〔説文解字・巻四〕には「刌（き）るなり」とある。

字形

諸説ある。七声の形声、七＋刀の会意説がある。七の繁文とする説が多く、七の字形とともに解かれることが多い。金文には見られない。

〔爾雅・釈器〕には「骨、之れを切と謂ふ」とあり、その〔註〕に「治骨の器なり」とあって、もとは骨に関する字とされる。

音訓

音読みは1.の場合、セツ（漢音）、2.の場合セイ（漢音）、サイ（呉音）。訓読みは、きる、するどい、せまる。

規格・区分

常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

切を声符とする漢字には、砌などがある。

語彙

切雲・切開・切諌・切倚・切玉・切磋・切磋琢磨・切菜・切実・切歯扼腕・切峻・切除・切照・切切・切断・切点・切迫・切片・切磨・切用・切離・切論