化とは、変化するという意味の漢字である。また以下のことを表す。
人名
- 廖化(? - 264年) - 後漢末から三国時代にかけての武将
漢字として
- 意味
- 変化する、変化させる、教え導く、感化される、影響する、生じる、自然が万物を育てる、死ぬ。
- 〔説文解字・巻八〕には「教へ行はるるなり」とあり、教化の意味を挙げている。
- 字形
- 人+𠤎の会意。𠤎は、「人」の字を上下逆さまにした形の字である。会意の説明について諸説あり、人が形を変えるさまとする説(藤堂明保)、𠤎は人の死を表しており、生から死へということから変化の意味を持つようになったとする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みはカ(漢音)、ケ(呉音)、ゲ、訓読みは、ばける、しぬ、かわる。名のりに、のり、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 化を声符とする漢字に、吪、花、訛、貨、鈋、𩲏などがある。
- 語彙
- 化育・化誨・化外・化学・化合・化生・化粧・化身・化生・化成・化石・化導・化膿・化理
異体字
- 𠯒は、〔六書略〕にある古文。
- 𠏁は、〔字彙補〕に「古文の化字」とある異体字。
- 𢡺は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
関連項目