守備妨害とは、野球やソフトボールにおいて野手(投手含む)の守備を妨害する行為である。
野球やソフトボールにおいて、ボールを処理しようとしている野手は最優先とされる。そのため、その守備を妨害しようとした場合は守備妨害が宣告され、何らかの処置が行われる。
打者の妨害で一番問題になりやすいのは、盗塁を刺そうとしている捕手の妨害である。単なる空振り(俗にいうアシストスイング)であれば問題ないのだが、バッターボックスの外に出る、故意に足を出すなどの行為で妨害すると守備妨害が宣告される。基本的には打者がアウトとなるが、打者が三振でアウトとなっていた場合は代わりに最も本塁に近い走者がアウトとなる。なお、スイングした勢いでバットが捕手に当たってしまったのであれば守備妨害とはならず、ボールデッドとして走者は塁に戻される。
また、打球がフェア地域で再びバットに当たった場合、ファウルボールを故意に狂わせた場合、バット(折れたバットの破片は除く)がフェア地域に飛んで野手を妨害した場合も守備妨害となる。いずれも打者がアウトとなり、走者は戻される。
まだ野手が触れていない打球に触れた場合は守備妨害となるというのが有名。なお、内野手が一度触れた場合や内野手の後ろに飛んだ打球は対象外であるため、前進守備で内野手の間を抜けていった打球に触れてしまった場合は故意でなければ守備妨害にならない(実例として2015年5月29日の日ハム対中日戦の大島)。また、打球を処理しようとしている野手を妨げた場合は守備妨害となる。
なお、走者に送球が当たった場合は故意に送球を妨害しようとしたのでなければ守備妨害とはならないが、打者走者の場合はスリーフットレーンを外れていた場合は故意かどうかに関係なく守備妨害となる。日本シリーズでの守備妨害での試合終了はこれが理由。
その他にも併殺を阻止しようとして妨害した場合も守備妨害だが、体の一部でもベースに向かっていれば守備妨害としないとするのが不文律となっていた。しかしながら、2017年以降はNPBでも厳しく判定されるようになる模様。本塁でのプレーも捕手のブロックに対し走者が体当たりするというのが普通に行われていたが、コリジョンルールにより現在では守備妨害になる。
ベースコーチも守備を妨害すれば守備妨害として打者のアウトとなる。
球審が捕手に当たって盗塁阻止を妨害したと判定した場合は守備妨害として走者は元の塁に戻される(妨害に関わらず走者をアウトにできた場合を除く)。
内野手を通過していないフェアボールに触れた場合は守備妨害として、打者に一塁が与えられる。記録は安打となり、走者は四死球の時と同じとなる(走者が一塁なら一二塁に、一三塁なら満塁に、満塁なら押し出し)。つまり、審判は必ずしも石ころではない。なお、このルールはプロ野球中継の解説ですら把握していないこともよくある。
2015年6月3日のソフトバンク対DeNA戦のCS放送では実況の松下賢次と解説の佐々木主浩が自分たちが誤解していたにもかかわらず審判を批判して、抗議していた工藤公康監督を「工藤さんはルールに詳しいですから」と擁護していた。なおルールブックで自分たちの認識が誤っていたことが分かった後はルールブックを批判していた模様。
ボールボーイがフェアボールをファウルボールと勘違いして拾ってしまった場合、二塁打とされることが多い。
観客が身を乗り出してフライをとってしまい、本来であればアウトとなっていたのを妨害したと判定された場合は守備妨害としてアウトとなる。
なお、野手側がフェンスに身を乗り出していたような場合は、危険を承知で行っているプレイであるとして守備妨害とはしない。内川がカメラマン席に入ろうとした打球の捕球を試みた際にスタッフがバインダーで機材を守ろうとして弾いたために捕球できなかった例がこれに当たる。
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最終更新:2024/09/13(金) 23:00
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