日本国史学会

日本国史学会とは、2012年に設立された日本の団体である。

よく似た名称の団体「国史学会」（こちらは1909年設立）とは別物。

概要

いわゆる現在の日本の歴史学について、戦後の占領下で民主主義の名のもとに入り込んできたマルクス主義経済史観の影響下にあり左翼的であるとして批判し、その影響下を脱して日本の「国史」を研究していくという目的で2012年に設立された団体。つまり「左派を批判する団体」という位置づけであるため、どちらかと言えば右派的、保守的な団体である。

2020年6月現在時点で、政府の諮問機関である「日本学術会議」の公表している「日本学術会議協力学術研究団体一覧」には掲載されておらず、「日本学術会議」や公益財団法人「日本学術協力財団」が協力して運営している「学会名鑑」にも登録されていない（上記の「国史学会」も同様）。「日本歴史学教会」の「加盟学会一覧」にも登録されていない（上記の「国史学会」はこちらには登録されている）。上記の目的を反映してか、既存の歴史学会とは断絶している感のある団体である。

代表理事（2020年6月現在）は田中英道東北大学名誉教授。同氏のそもそもの専門は日本史ではなく西洋美術史であるが、2001年から「新しい歴史教科書をつくる会」の会長を務めたり、『戦後日本を狂わせた左翼思想の正体』といった著書を上梓するなど、既存の歴史教育や左派を批判する活動を行っている人物。

かつては住所や電話番号が政治評論家の竹田恒泰の経営する企業「株式会社竹田恒泰事務所」や主催する研究会「竹田研究会」と同一のものであったとされ、その当時は竹田恒泰のバックアップのもとに運営されていた団体であったかと思われる。

関連動画

関連項目

• 竹田恒泰

関連リンク

• 日本国史学会