望

望とは、以下のことを表す。

• 月の位置が、太陽との黄経差で180度にあること。→満月
• 太陰暦で月の15日のこと
• 古代中国の山川を祀る祭り

人名

のぞみ、のぞむなどと読み、日本人の名前に用いられる。

• 廣山望（のぞみ、1977年 - ）- 日本のサッカー選手
• 佐々木望（のぞむ、1967年 - ）- 日本の声優
• 林望（のぞむ、1949年 - ） - 日本の作家
• 西村望（ぼう、1926年） - 日本の作家
• 戴望（1837年 - 1873年） - 清の儒学者

架空のキャラクター

• 糸色望 - 漫画「さよなら絶望先生」の主人公

漢字として

常

望

Unicode

U+671B

JIS X 0213

1-43-30

部首

月部

画数

11画

音読み（常用）

ボウ、モウ

訓読み（常用）

のぞむ

意味

遠くを見る、満月、待ち望む、願う、誉れ、様子、向かう、山川を祭る祭祀の名、（方と通じて）比べる、（忘と通じて）忘れる、という意味がある。

〔説文解字・巻十二〕には「出亡して外に在り、其の還るを望むなり」とある。〔釈名・釈天〕に「望、月滿つるの名なり」とある。

字形

朢声の形声説、亡声の形声説がある。甲骨文では大きな目（臣<）をもつ人が立つ姿（𡈼）の形で、古文の𦣠のような形。後に月が加えられ（朢）、さらに臣が亡に変わった。

朢は、〔説文解字〕には「月の滿ちて日と相ひ朢（のぞ）む。以って君に朝するなり。月に從ひ臣に從ひ𡈼に從ふ」とあり、別の字として収められている。また𦣠は、朢の古文とある。

音訓

音読みはボウ（漢音）、モウ（呉音）、訓読みは、のぞむ、ねがう、もち。名のりに、まどか・み、がある。

規格・区分

常用漢字で、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

望を声符とする漢字には、𧫢などがある。

語彙

望雲・望外・望気・望月・望春

異体字

𦣠

Unicode

U+268E0

部首

臣部

画数

10画

朢

Unicode

U+6722

JIS X 0212

34-85

部首

月部

画数

14画

琞

Unicode

U+741E

部首

玉部

画数

13画

𣍢

Unicode

U+23362

部首

月部

画数

7画

𥩿

Unicode

U+25A7F

部首

立部

画数

12画

𢾘

Unicode

U+22F98

部首

攵部

画数

13画

• 𦣠は、上でも述べたように望の初文。〔玉篇〕に望の古文とある。
• 朢は、上でも述べたように望の古文。JIS X 0212補助漢字。
• 琞は、〔正字通〕にある望の異体字とある字。〔五韻篇海〕や〔字彙〕は聖の古文としている。
• 𣍢は、〔六書故〕にある異体字。
• 𥩿は、〔集韻〕や〔字彙〕に望と同じとある異体字。〔正字通〕には俗字とある。
• 𢾘は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。

関連項目

• 日本人の名前一覧
• 朔