方とは (ホウとは) [単語記事]

方とは、方向、方角のことである。また以下のことを表す。

方法や様子を表す接尾辞
人を数える助数詞（丁寧な言い方）

人名

中国語圏に方姓がある。

方干（809年 - 888年） - 唐の詩人
方孝孺（1357年 - 1402年） - 明初の儒学者
方国珍（1319年 - 1374年） - 元末の反乱指導者
方振武（1882年 - 1941年） - 中華民国の軍人
方大同（カリル・フォン、1983年 - ） - ハワイ出身で香港を拠点に活動するR&B 歌手
方東樹（1772年 - 1851年） - 清中期の文学者
方望（? - 25年） - 新代の武将、政治家

架空のキャラクター

方世玉 - 清代のさまざまな武侠小説に登場するキャラクター

漢字として

方

Unicode: U+6238
JIS X 0213: 1-42-93
部首: 方部
画数: 4画

汸

Unicode: U+6C78
部首: 氵部
画数: 7画

𤙗

Unicode: U+24657
部首: 牛部
画数: 10画

⽅

Unicode: U+2F45

意味: 上下左右前後の方向、東西南北の方角、遠方、外方、外国、地方、異民族の国、方法、手段、薬の調合、四角、まっすぐ、いかだ、舫い船、並べる、比べる、特別な技術、ちょうどのその時、まさに、～にあたる、という意味がある。また旁と通じて傍ら、放と通じてほしいまま、妨と通じて逆らう、という意味がある。; 〔説文解字・巻八〕に「併せたる船なり」とあり、舫い船の意味とある。
字形: 諸説ある。; 〔説文〕は「兩舟の、省きて、頭を緫（むす）びたるの形に象る」と、二つの舟を結んだところの象形とする。方を舫の初文する説である。ただ甲骨文、金文の形は舟には見えない。; 白川静は、人の死体を横木に架けたところの象形とし、死体を晒して境界の呪禁とする風俗があったとする。そこから外方の意味があるといい、放、防、邊の意味も、方が架屍であるとして解説する。; ほかに、鋤の象形とする説（徐中舒）、刀の象形とする説（葉玉森）がある。
音訓: 音読みはホウ（漢音、呉音）、訓読みは、かた、くらべる、みち、まさに、え、へ、べ。; 名のりに、あたる・お・しげ・すけ・たか・ただし・たもつ・つね・なみ・のり・ふさ・まさし・み・やす・より、がある。
規格・区分: 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
部首: 方は部首方部を作る。方や㫃に従う字が属する。
声符: 方を声符とする漢字には、仿、坊、妨、彷、芳、防、邡、放、昉、枋、肪、房、瓬、祊、旁、紡、舫、趽、訪、𨾔、鈁、髣、䲱、魴などがある。
語彙: 方案・方位・方円・方音・方外・方角・方眼・方形・方言・方向・方骨・方今・方策・方士・方式・方術・方丈・方針・方陣・方寸・方正・方内・方任・方便・方法・方面・方略