『毛沢東語録』とは中華人民共和国の建国の父、毛沢東が新聞の社説や論文、講演で発した言葉を集めた書物である。
毛沢東語録の影響力は極めて強く、大躍進運動の時の紅衛兵は毛沢東語録を持ち歩くだけでなく、どのページに何が書かれているかまで暗記し、ことあるごとに公で諳んじて「毛主席万歳」と叫んでいたという。
元々は軍隊の将校に配布されていたものであるが、要望が強く、兵士一人に一冊。やがて軍隊以外にも配布されるようになった。労働や闘争の汗で濡れることが想定されているため表紙はビニールになっている。「聖書に続いて最も多く発行された出版物」という説もあり、その発行冊数は50億冊とも70億冊とも言われる。現在では毛沢東の影響力は落ち着き、観光客向けのお土産として出版されるのみである。
33章構成で、その発言対象は共産党や戦争、階級闘争から内政や労働、果ては教育や文化・芸術、婦人論まで多岐にわたる。毛沢東主義はソ連型の正当派マルクス主義を踏襲しているが、孔子など中国の古典思想からの引用が目立つことや戦争絶対主義を唱えるところに特徴がある。語録の内容と、後の毛沢東の行動に矛盾があるなど、理想論的な面もある。
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最終更新:2025/12/13(土) 17:00
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