稗貫晴家とは (ヒエヌキハルイエとは) [単語記事]

稗貫晴家（ひえぬきはるいえ　生没年不詳）とは、陸奥国の国人領主、稗貫家当主。

概要

伊達氏の庶流を称する（※異説あり）陸中の国人、稗貫氏の当主。父は葛西宗清（伊達氏12代当主・伊達成宗の子）で、跡継ぎのいなかった稗貫氏に養子入りした。

最終的に稗貫氏が豊臣秀吉の奥州仕置で取り潰されて、子孫は南部氏や伊達氏にバラバラに仕えた為、それぞれ記録が（主家に都合よく）異なってしまっていて、とにかく不明な点が多い。似た境遇の葛西氏なんかにも言える。

生涯

父・葛西宗清に関して

葛西宗清は伊達成宗の次男で、伊達稙宗から見ると叔父にあたる。葛西氏に養子として送り込まれ、葛西氏13代当主の座を巡って葛西政信と争うも敗れた人物である。

父・伊達成宗は1487年没。兄・伊達尚宗は1453年生。葛西政信の生没年は（1433-1506）で葛西家先代が没したのは1483年。ということを総合して考えると、大体1460年頃に生まれた人物であろうか？ 1511年ごろまでは確かに活動していたようだが、結局葛西家の家督は政信の系統が継いでいて、その後どうしていたのかは不明。

で、更にどういう経緯か不明だが、次男の晴家が稗貫氏に養子入りする事になった。もしかしたら生家の伊達氏に庇護されていたとか、その意向が働いていたのかもしれないが、推測でしかない。まあ養子縁組大好きな伊達さんなのでありそうな話ではある。余談だが、葛西家15代当主の座を巡る際にも、伊達氏からの養子が送り込まれて争いになっている（葛西晴清）。