第四種蚕種とは、郵便物に押されることがあるレアなスタンプ(または、書かれることがあるレアな表記)である。
郵便物の分類として4番目にあたることを示す「第四種」と、蚕(カイコ)の卵を示す「蚕種」を組み合わせた言葉。聞いただけだと四種か三種かわからなくなるが、この言葉に含まれる2つの「種」の漢字は意味が違う。
繁殖用の蚕種を郵便物で密封して送る場合、「第四種蚕種」または「蚕種」と郵便物の表面に記入するよう日本郵便から指示される。
「第四種」は先に書いたように郵便物の種類を指す。第一種郵便物は封筒やレターパック等の封書と定形外郵便を指し、第二種郵便物はハガキである。第三種郵便物は新聞・雑誌などの定期刊行物[1]を郵送する場合に低廉な価格で適用できるものであり、そして第四種郵便物には以下のものが該当する。
植物種子等郵便物については原則として開封して[2]中身が確認できる状態にしなければならない。
しかし、蚕種に関しては密閉して封筒などに入れて送ることが可能となっている。ただ条件として、日本郵便の社員が立ち会って中に蚕種以外が入っていないことを確認したうえで密閉し、さらに「第四種蚕種」または「蚕種」と郵便物の表面に表記するよう指示される。
ただし、差出人様が密閉を希望される場合は、当社社員の立会いのもと蚕種以外のものが入っていないことを確認した上で密閉していただき、郵便物の表面に『蚕種』の表示をしていただきます
竹中友一「「カイコの卵、普通の郵便でポストに届いたんだけど」こんなのあるんだ!その郵便区分が話題に」(まいどなニュース, 2021/05/26)
日本郵便の担当者の回答
非常にマイナーな表記ではあるが、
という理由で「蚕種を第四種郵便物として廉価で送ることができるが、その場合は中身が蚕種であることを郵便物に記す」という仕組みが残っていると考えられる。
「第四種蚕種」の表記は別にスタンプでなくてもよく、送る事業者側で記入または押印するのが基本だが、郵便局によってはハンコを用意している場合もなくはないらしい[6]。多くの場合は事業所側から送られてくるためか、「第四種蚕種」と書かれたスタンプが押されていることが多いようだ。
ちなみに蚕種であっても、繁殖用でなければ第四種蚕種で発送することはできない[7]。また、第四種郵便物としてではなく、第一種郵便物として蚕種を送付する場合は郵便物に「蚕種」と記入する必要はない。その代わり料金は高くなる。
なお、通信教育や点字郵便物などの他の郵便物についても、その旨を日本郵便の規定に則って郵便物に記入する必要がある。植物種子等郵便物の記入については郵便約款
には特に何も書かれていないものの、誤解や雑な取り扱いを防ぐためか「第四種郵便 植物種子在中」などの赤字での記入を勧められることが多いようだ。




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最終更新:2025/12/14(日) 23:00
最終更新:2025/12/14(日) 22:00
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