第1回電王戦とは、2012年に米長邦雄永世棋聖とコンピュータ将棋プログラム、ボンクラーズによって行われた将棋棋戦である。
人間側は日本将棋連盟の会長でもある米長邦雄永世棋聖、コンピュータ側は2011年に行われた第21回世界コンピュータ将棋選手権での優勝プログラムのボンクラーズ(製作者は伊藤英紀氏)による対局となった。
2011年10月06日にニコニコ生放送にて記者会見が行われ棋戦内容が発表された。第1回電王戦の主催は公益社団法人日本将棋連盟、株式会社ドワンゴ、株式会社中央公論新社による。
ちなみに、この対局によって米長永世棋聖に支払われる対局料は1000万円とのこと。
本戦が行われる2012年1月14日に先駆けて、持ち時間の短いプレマッチが2011年12月21日に行われ、ニコニコ生放送で配信された。
米長永世棋聖は事前の練習対局結果や他のコンピュータ将棋開発者の意見を元に後手番の初手6二玉という前例の少ない局面へと誘導する奇手を準備してきたが、ボンクラーズにうまく対応されて大差で破れる結果となった。
第1回戦は2012年1月14日10時からおこなわれ、ニコニコ生放送にて配信される。当日の大盤解説はニコニコ本社にておこなわれる。解説担当は渡辺明竜王、矢内理絵子女流四段による。生放送配信とは別に、新橋西口SL広場にて飯塚祐紀七段と西尾明六段による大盤解説会、日本将棋連盟モバイルで棋譜中継が行われる。
記者会見時に行われたドワンゴの川上会長の振り駒により、先手がボンクラーズ、後手が米長永世棋聖と決定済み。持ち時間は3時間で時間切れ後は1分将棋となる。
対局には将棋盤が準備され、米長永世棋聖の向かいには中村太地五段が座ってボンクラーズの指し手を指す。米長永世棋聖は長時間の正座での対局は厳しいということで、椅子での対局となった。
米長永世棋聖はプレマッチで敗れた際に「本戦は普通に指す」と語っていたが、結局プレマッチと同じ初手6二玉を採用(プレマッチ後も研究を重ね、これが対コンピュータでの最善手であるという結論に至ったと、のちに語った)。
プレマッチでは中盤に入る前に咎められて潰れてしまったが、本戦ではうまく指し回してそのまま入玉を狙う作戦を採る。ボンクラーズは飛車を右往左往させつつ相手の出方を待つ状態から僅かな隙を見つけて攻撃に転じ、113手を持ってボンクラーズが勝利。現役棋士相手では無いとはいえ、長い持ち時間で、公の対局でコンピュータがプロ棋士を打ち負かす結果となった。
米長永世棋聖「築いた万里の長城、穴が開いた」 電王戦敗北後の会見 全文 - 2012/1/15 ニコニコニュース
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最終更新:2023/12/09(土) 15:00
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