警視庁・捜査一課長

警視庁・捜査一課長とは、テレビ朝日系列で放送されている日本のドラマである。

「東京で発生する凶悪犯罪は年間約1000件。その全ての捜査を指揮するのが『警視庁捜査一課長』である」

概要

警視庁捜査一課長・大岩純一とその仲間たちの活躍を描いた刑事ドラマ。2012年から土曜ワイド劇場での単発作品として放送開始された。

土曜ワイド劇場の頃は真面目な刑事ドラマであり、現在のようなコミカルなシーンも皆無だった。

土曜ワイド劇場での放送が人気を博したため、2016年4月から『木曜ミステリー』枠で連続ドラマ化された。連続ドラマ化以降は刑事ドラマでは珍しいコミカルなシーンや登場人物(笹川刑事部長など)が増えていき、コメディ作品としても人気を集めている。

歴史

前述の通り2012年から土曜ワイド劇場での単発作品として放送開始され、そこから5作放送された。

そして2016年4月14日より『木曜ミステリー』で連続ドラマ化。season1も初期は単発作品時代の雰囲気を引きずっている節があったが、単発作品時代と比べてコミカルなシーンも増えていた。

その後2017年4月期にはseason2も放送。このシリーズから本格的にコメディ路線へと舵を切ることになった。

2018年4月期にもseason3として放送。翌年は『科捜研の女』の通年放送が行われたため、連続ドラマはこのseason3をもって一旦休止することになった。とはいえ、休止期間中もスペシャルドラマとして定期的に放送されていた。

そして2020年4月期より連続ドラマを再開。このシリーズのみ『警視庁・捜査一課長2020』のタイトルで放送された。

season5も2021年4月期に放送。なお、このシリーズから劇中bgmが一新された。

2022年4月期にはseason6も放送された。このシリーズをもって連続ドラマは幕を下ろしたが、その後もスペシャルドラマとして定期的に放送されている。

登場人物

・大岩純一（演・内藤剛志）

本作の主人公で警視庁捜査一課長。階級は警視正。

心優しい人物で部下のことも広い心で信頼する他、犯人に対しても辛辣な口調で咎めることはせず、穏やかな口調で反省や再起を促すことが多い。

・小山田大介（演・金田明夫）

警視庁捜査一課の庶務担当管理官。階級は警視。

大岩の側近であり、大岩をサポートしつつ捜査を進めている。直属の部下である平井や運転担当だった天笠や刑部には厳しく接することが多いものの根は優しい。現運転担当の奥野には寛容な態度をとっている。

・平井真琴（演・斉藤由貴）

警視庁捜査一課の現場資料班主任。階級は警部補。捜査の際にゲン担ぎで大福を食べることから、大岩からは「大福」と呼ばれている。

勘が鋭くそれを活かして捜査を進めているが、直属の上司である小山田からは度々ツッコまれている。勘の鋭さが買われたのかseason3では警察庁に出向している。しかし程なくして警視庁に戻され、再び大岩たちと合流することになった。

・奥野親道（演・塙宣之）

警視庁捜査一課長運転担当刑事(3代目)。階級は警部補。

10年前にも運転担当の辞令が来ていたが、直後に妻が病死したため、子育てのために暫くは内勤に回っていた。しかし、娘が成人したことで改めて運転担当刑事として警視庁に着任した。10年間のブランクがあることから「ブランク」と大岩に呼ばれている。

一課長の運転担当刑事として大岩の悩みを聞ける存在でもあり、時には体を張って一課長を助けることもある。

・天笠一馬（演・鈴木裕樹）

警視庁捜査一課の刑事。階級は巡査部長。

season1までは運転担当刑事であり、後任の刑部や奥野とは違い現場での捜査を一切禁止されていた。それでも大岩の役に立ちたいが為に捜査に乗りだし、小山田に叱責されることも多かった。

season2からは運転担当を卒業したため、刑事として捜査に走り回れるようになった。だがseason3では現運転担当の奥野が捜査中に負傷したため小山田の指示で一時的に運転担当を務めることになった。

・刑部公平（演・田中圭）

警視庁捜査一課長運転担当刑事(2代目)。階級は巡査部長。

前任の天笠ほどではないが現場での捜査には制限がかかっており、大岩のために勝手な捜査をして小山田に叱責されることも多かった。なお、大岩からは「ケイブ」と呼ばれている。

season3以降は別部署に異動したため登場していないが、2025年に演者の田中が不祥事を起こしてしまったため再登場は絶望的になってしまった。

・武藤広樹（演・矢野浩二）

警視庁鑑識課主任。階級は警部補。

大岩たちに遺体の状況を伝えている他、遺留品に関する豆知識を伝えたりもするが、これは毎回のように小山田に遮られている。

season5以降は登場しておらず、動向は不明。

・古代学（演・飯島寛騎）

警視庁鑑識課で武藤の後任。階級は不明。

前任の武藤と同様に遺体の状況を大岩たちに伝えている。また、検索癖がついており、分からない言葉はすぐに検索してしまう。

・笹川健志（演・本田博太郎）

警視庁刑事部長。階級は警視監。

大岩が捜査で困っていると「難航しているようだな。大岩純一捜査一課長！」と言って現れ、大岩たちを激励したり、差し入れを送り部下を労ったりする良い上司である。しかし登場のクセが強く、食堂で大岩の隣に居たり、エレベーターからいきなり登場したりと本作の登場人物の中で最もコミカルな人物である。

また大掛かりな仕掛けを作って現れることもあるが、これらの仕掛けは全て笹川部長が実費で用意したものである。

・白馬應治（演・石井一彰）

警察庁刑事局捜査第一課理事官。

本作の登場人物の中で最も身分が高く「白馬の王子様」とも呼ばれる警察一のエリート。

度々大岩や笹川の前に現れて彼らを激励する他、大岩らの進退についても気にするなど笹川と同様部下思いである。

関連項目

• 刑事ドラマ