遠山の金さんとは、時代劇の作品である。
江戸時代に実在した人物・遠山景元を主人公にした時代劇である。
数多くの俳優が遠山の金さんを演じており、時代劇としては有名な作品である。
演じているのは以下の通り(TV朝日版シリーズ)。
初代:中村梅之助(遠山の金さん捕物帳)
二代:市川段四郎(ご存じ遠山の金さん)
三代:橋幸夫(ご存じ金さん捕物帳)
四代:杉良太郎(遠山の金さん)
五代:高橋英樹(遠山の金さん)
六代:松方弘樹(名奉行 遠山の金さん、金さんVS女ねずみ。EDも担当)
七代:松平健(遠山の金さん)
一般的に、今の世代に知名度が高いのは杉良太郎か松方弘樹版であろう。
『遠山の金さん』シリーズ以外で遠山金四郎が登場する作品も多くあり、そのうち最も有名なのはTBS系列で放送された『江戸を斬る(パートII以降)』がある。こちらは西郷輝彦→里見浩太朗が演じており、他にも主役ではないがNHK BSプレミアム「BS時代劇」版『伝七捕物帳』(主役を務めた中村梅雀は初代金さんの中村梅之助の息子であり、過去同名ドラマの主役も務めていた)で主人公の上司として松平健が金さんを演じている。
2015年9月23日から、上記のシリーズが時代劇専門チャンネルで放送決定。
子供の頃、服の首の所から手をめくって遠山の金さんごっこした人、手をあげなさい。
モデルの遠山景元は若い頃は家庭事情が非常に複雑であり、それ故にグレて家を飛び出したとされ、その時に入れ墨を入れたと言われているが、その入れ墨も桜吹雪ではなく、女性の生首であったり、はたまたそもそも入れ墨はないなど諸説ある。また景元は袖がめくれると袖元をすぐに下す癖があり、入れ墨説に真実味を帯びてさせる結果となっている言うまでもなく時代劇にあるような派手な活躍やお約束のようなお白州こそフィクションであるものの、名奉行であった事は事実であり、時の将軍にその手腕を誉められ、「奉行の手本」とまで言われたほどである。
また、景元が北町奉行の時は天保の改革が行われており、奢侈や娯楽への厳しい取り締まりが行われていた。そんな中であまりに厳しい取り締まりについて、庶民からは不満が噴出していた。そんな中で、市中での生活経験のある景元は老中の水野忠邦や彼の腹心である鳥居耀蔵へ「こいつぁ、ちょっち厳しすぎるじゃねぇのかい?別に厳しくさせるんじゃなくて、何事もほどほどであればいいんじゃねえのかい?」と改革にかかる要職にありながら庶民の意見への理解を示す意見を行った。
この他、苛烈な綱紀粛正を伴う改革に対する抵抗を悉く重ねた為に水野らに疎んじられた結果、まず共に改革への異議を唱えた盟友でもある南町奉行の矢部定謙が鳥居の策略にはめられて失脚、左遷先で非業の死を遂げる。続いて景元も北町奉行をやめさせられ、大目付と言う名目上は出世であるものの、事実上の閑職への左遷の憂き目に合う。最後まで庶民の娯楽などへの過度の締め付けには反対し続け、庶民からの支持が高かった。ちなみに景元に反比例するように鳥居の評判は最悪に近いものであり、これもまた後の作品でも受け継がれている。
その後、改革の失敗や鳥居の失脚などで景元復権がなされると南町奉行となった。北町と南町の奉行を務めた事は異例中の異例であった。その後も順調に出世をしていき60歳で隠居の後に63歳で逝去。庶民の娯楽を出来うる限りで守ったり、将軍のお墨付きをもらった名奉行であった事は人々の心に強く刻みつけられ、大岡越前と並んで名奉行と言えば遠山の金さんと現在でも語り継がれている。
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最終更新:2024/11/08(金) 09:00
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