遠藤勇次とは (エンドウユウジとは) [単語記事]

遠藤勇次とは、福本伸行氏の漫画『カイジ』シリーズに登場する人物である。
CVは内田直哉。

概要

帝愛グループ傘下「遠藤金融」の社長を務める中年男性。悪徳高利貸しのヤクザで、法外の金利で債務者から金を巻き上げる悪党。1996年に古畑がこの遠藤金融で借金し、夜逃げした事から連帯保証人のカイジに借金が降りかかった。借金を取り立てるため、遠藤がカイジの家を訪れた所から物語が幕を開ける。30万円の借金が高金利によって約380万に膨れ上がり、返済のため遠藤は帝愛主催の違法ギャンブルを紹介。カイジを、希望の船エスポワールへといざなった。

4ヵ月後、船で更に借金を増やしてきたカイジに新たなギャンブルを紹介。スターサイドホテルで行われる人間競馬に向かわせた。そしてEカード勝負でカイジは利根川を破り、失脚させる。利根川の派閥にいた遠藤はその影響を受け、メインの仕事から外されて劣悪債務者の確保に追われていた。そして偶然にもカイジと再会を果たし、債務者の彼を捕まえて地下帝国送りにした。

この頃から経営が悪化したのか、遠藤自身も帝愛に借金をするようになり、自家用車のベンツを帝愛に持っていかれている。地下帝国送りになるのも時間の問題となっていた遠藤の前に、一時的に外出したカイジが現れる。彼に説得され、カイジ、坂崎、遠藤の三人は裏カジノのパチンコ『人食い沼』攻略のため策謀を巡らした。負けた時に備え、高飛び用の資金1000万を隠し持っていたが、カイジの説得を受けて貸し付けた。最終的に大勝し、大金を獲得。ホテルで約7億円を山分けしたが、ワインに睡眠薬を盛ってカイジと坂崎を眠らせる。実は1000万円を法外な金利で貸し付けており、カイジの取り分から1億2785万円を奪取。そのままホテルを後にし、帝愛グループに借金を返した。まんまと抜き取られたカイジは悔しさのあまり、その場でジタバタするしか出来なかった。

沼編から長らく出番が無かったが、24億脱出編で再登場。帝愛グループに戻っており、24億円を奪取したカイジ、マリオ、チャンの追跡を行う敵役だった。ちなみに再登場した時、「遠藤浩次」と名前を間違えられている。

実写映画版では

原作同様遠藤金融の社長を務めており、カイジを希望の船エスポワールに招待する。……のだが、何故か女性になっており、名前も遠藤凜子になっている(演:天海祐希)。Eカード編にも介入し、賭ける金が無いカイジに1000万円を貸し付けて利根川を倒す一助となった。が、そこは遠藤。大金を得たカイジを薬で眠らせ、ちゃっかり金利ごと金を持ち去っている。その後、社員証を捨てて帝愛グループから退職した。