養とは、やしなうという字である。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 養う、育てる、飼う、賄う、教育する、薬などを食べさせて治す、守る、召使い、長い、（痒と通じて）かゆい。
- 〔説文解字・巻五〕には「供養するなり」とあり、〔玉篇〕に「育なり、守なり、樂なり、畜なり、長なり」とある。
- 字形
- 形声。声符は羊。養の古文に𢼝がある。羊＋攴で羊を飼うという字。
- 音訓
- 音読みはヨウ（漢音、呉音）、訓読みは、やしなう、そだてる。
- 名のりに、おさ・かい・きよ・すけ・のぶ・まもる・やす・よし、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 養を声符とする漢字には、瀁、癢などがある。
- 語彙
- 養痾・養育・養花天・養魚・養護・養蚕・養子・養志・養女・養生・養親・養成・養豚・養父・養分・養母・養蜂・養鰻・養命・養老
異体字
- 𢼝は、〔説文〕や〔玉篇〕に「古文の養」とある異体字。
- 䍩は、〔集韻〕に「養、――古、䍩と作（な）す」、〔康煕字典〕に〔字彙補〕を引いて「古文養字」とある異体字。Unicodeに養のancient formとある。
- 𢽁は、〔正字通〕に「古文の養」とある異体字。
- 飬は、〔字彙〕に「俗に養育の字と作す」とある異体字。餋の異体字と同形。
- 𩛬は、〔正字通〕に「養、――𩚀に从ひ𦍋聲。本、𩛬と作す」とある異体字。
- 羪は、JIS X 0212に養の同義漢字とある。JIS X 0212補助漢字。
- 养は、簡体字。日本でも人名に用いられる。JIS X 0213第四水準。
养
- Unicode
- U+517B
- JIS X 0213
- 2-84-84
- 部首
- 八部
- 画数
- 9画
関連項目
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