.NET Frameworkとは、マイクロソフトが開発したアプリケーション開発、実行環境である。
Microsoftは、こちらの環境を現在非推奨としており、新規開発では.NET環境の利用を勧めている。
WindowsアプリケーションだけでなくXML WebサービスやWebアプリケーションなどWebベースのアプリケーションなどを受け入れ、複数のプログラミング言語での実装できることを念頭に作られた実行環境とライブラリ群である。RIA開発の技術(Silverlight、WPF)の実行環境としても利用されつつある。
一般に.NETという場合、.NET(.NET Coreのリブランドバージョン。現在継続的にリリースされているのはこっち)を指す。
2023年11月26日現在、リリースされているバージョンは1.0から4.8までである。
アプリケーション開発のためのプログラミング言語はC#、VB.NET、C++/CLI、F#、Delphiなど様々であるが、いずれも中間言語にコンパイルされ、仮想計算機型の実行環境であるCommon Language Runtime(CLR)上で動作する。
開発ツールは、マイクロソフトの統合開発環境であるVisual Studio(VS)を用いる。Visual Studioは上は100万円から下は数万円くらいの有償のツールであるが、Professional相当の機能があるが、個人開発者または非エンタープライズ組織であれば無償で利用できるVisual Studio Community (2019以降はExpressは廃止され、Communityに1本化された。)もマイクロソフトから提供されている。また、拡張機能をインストールすれば、Visual Studio Codeでも.NET Core以降の環境であれば利用できる。
Common Language Runtime(CLR)の仕様はECMA/ISOにより標準化され、Common Language Infrastructure(CLI)と呼ばれる。日本でも2006年11月にJIS X 3016として翻訳され標準化された。
CLIの仕様は公開されているため、これを元に.Net環境を動かすオープンソース実装として、Monoプロジェクトなどが現在動いている。
2016年、Microsoftはオープンソースのクロスプラットフォーム実装である.NET Core1.0をリリースした。Linux、MacOSなどWindows以外のプラットフォームでも動作する。
.NET5のリリースにより、再統合が行われ、Microsoftによるオープンソース実装である.NET Coreのリブランド、.NET Framework 4.8以降のリリースは終了し、オープンソースである.NET環境へ移行することなどの発表がされた。
使わないものも多数含まれているため、HDDの肥やしとも言われる。
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最終更新:2025/02/12(水) 11:00
最終更新:2025/02/12(水) 10:00
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