ICE2 単語

イーツェーエーツヴァイ

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 ICE2とは、ドイツ鉄道高速鉄道ICE(InterCityExpress)で使用されている鉄道車両である。

概要

 ICE1の成功を受け、ICEによるネットワークを更に拡する事になったものの、従来のICE1は中間が11両14両を繋ぐ為、利用者の少ない路線では輸送力過多になる可性があった。そこでドイツ鉄道はこのICE1の半分程度の長さで、分割併合可な新しい車両開発した。それがICE2である。

 編成は電気機関車1両、中間客6両、制御客1両からなる8両編成で、状況に応じて2編成を併合した16両編成で運用できる事とした。また、電気機関車ICE1で使用された401電気機関車の発展である402となっている。両者に大きな違いはないが、分割併合が出来る様にした為、連結器カバーの形状が異なっている。客若干変更されており、それぞれ805/806/807/808が付与されており、それぞれ一等中間客、二等中間客食堂車、二等制御客となっている。台車ICE1の物と違い、空気バネを使用している。

 現在でもドイツ内のICEを中心に運行しており、分割併合可な短い編成の利点を生かして需要に合わせた柔軟な運用を行っている。その反面、機関車が1編成の片側になってしまった事により、高速運転時に問題が発生、制御客が高速走行時ににあおられ脱線転覆する可性があった為、最高速度での運行をする際は必ず機関車側が先頭になるか、2編成を用意し、制御客同士を向かい合わせて併合、両端を機関車にする必要があるなど、運用上の制約も大きかった。ちなみに制御客側を先頭にした場合の最高速度250km/h、逆に機関車側の場合は280km/hと、その差も非常に大きい。

JR東日本との技術交流

 JR東日本ドイツ鉄道では、技術交流の一環として、互いの高速鉄道車両用の台車製作し、台車に関するさまざまな実験を行った事がある。この時、ドイツ側が試験車両に使用したのがICE2で、試験車両には日本製のICE2用台車が使用された。一方、日本側の試験車両にはE2系新幹線電車を使用、ドイツ製のE2系台車製作され、互いの技術向上と情報交換に貢献している。日本の鉄道会社がここまで踏み込んだ技術交流を行うことは少なく、ドイツから見ても欧では滅多に触れることの日本の鉄道技術に触れる数少ない機会であり、両者にとって収穫のある出来事であったと思われる。

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