高速鉄道とは、日本においては以下の二種類の鉄道システムを指す。
この意味での「高速鉄道」「高速度鉄道」という用語は、明治時代に東京の都市計画で使われた時より日本で広く見られる。
都市整備にあたって、人口が増え自動車等の交通量が増加すると交差点・信号や道路ボトルネック箇所による渋滞が発生するため、それに影響されず市街地内や市郊外から市街地へスムーズな移動が図れる都市高速鉄道の整備がされるようになった。
上記したとおり信号や道路渋滞の影響を受け、かつ客車数の少ない路面電車に対し、高速かつ大量の輸送が可能という意味で命名されたものであり、「地下鉄」「モノレール」「新交通システム」(AGT,HSSTなど)などが該当する。
これらの運営会社名や計画名には「高速(鉄道)」「高速度(鉄道)」という名称が付けられているものが多い(帝都高速度交通営団、東京臨海高速鉄道、北九州高速鉄道など)。
都市高速鉄道として敷設されるも開業から時間が経過した路線の場合、既に元の比較対象となる路面電車が存在しなくなっていることも多く、更に周囲の路線の高速化が図られたことで相対的に「遅い」と思われるようになった路線もある。この場合、「高速鉄道」という言葉を看板倒れと揶揄されるケースが存在する(→神戸高速鉄道など)。
また、近年になればなるほど都市周辺部の地価が高騰するなどし、都市高速鉄道の整備には多額の費用を要するケースが増加しており、 その費用を利用者に負担させるため開業後の運賃が高額に設定される事がしばしばある。このため、高速鉄道をもじって「高額鉄道」と揶揄されることもある(→東葉高速鉄道など)。
なお日本における「都市高速道路」はこの都市高速鉄道と同じように、一般の信号の影響を受けない道路として整備されたことから命名された。都市高速道路の制限速度が他の高速道路(高速自動車国道、自動車専用道路)と異なり、一般道路と同水準に抑えられているのはこれが一因である。
この意味での高速鉄道は、国際鉄道連合では250km/h以上の最高速度を出すことが出来る鉄道と定義されている。一方で日本の新幹線の場合、200km/h以上の運転が可能な専用路線のことを示すと法律上で定義されている。
特に現在では、その高速運転が可能な車両、インフラ、更にトータルシステムを総括してこう呼ぶことが多い。
代表格である日本の新幹線、フランスのTGV、ドイツのICEなどはいずれもシステムに差異があり、現在ではそのトータルシステムを先進国諸国が未導入の地域に売り込みにかかっている。
代表的な高速鉄道は以下である。広く普及しているのはフランス、ドイツなどの西ヨーロッパ諸国、また日本、中国など東アジア諸国であり、その他の地域、特に南北アメリカ等での整備は遅れている。
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最終更新:2024/12/28(土) 20:00
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