OSSとはオープンソースソフトウェア(Open Source Software)の略である。
ソフトウェア利用の自由を強調して、FLOSS(Free/Libre and Open Source Software)と呼ぶ場合もある。
OSSは、ソフトウェアのソースコードを公開し、それを修正し改良し、また配布したり販売したりすることを自由に行えるようライセンスで定義されているソフトウェア。
ライセンスとしてはGPL,LGPL,BSDライセンスなどをはじめ、Apache,Apache OpenOfficeのApache License、Firefox,ThunderbirdなどのMozilla Public Licenseほか、いくつものライセンスが定義されている。
これらライセンスを基盤として、ソフトウェア開発は、共通の部品としてのソフトウェアが、実質的な共同開発として急激に発展してきた。その成果として、組み込みOSとしてデジタル家電,スマートフォン,タブレット端末,デジカメ,ルーター製品,NAS製品など、非常に多様なハードウェアを、その中身として成立させている。
パソコン用としても、いくつかのOSと非常に多くのアプリケーションソフトウェアがOSSとして流通しており、ほとんどの場合、その利用は無償となっている。(販売するのも自由ながら、同等のものを無償で配布できるのであれば、それ自体は商品として成立しがたい。そのためサポートサービスや、独自の有償ソフトとのセット販売として事業が成立する場合がある)
こういった文化は、もともと1970年代のUNIXの無償配布の頃からあり、自分(自社)が必要な部分だけを開発し、残りを共通の部品でまかなうことで、低コストで目的を実現できる。そのため、非OSSのソフトよりOSSのほうが日本語対応が進みやすい傾向がある。
OSSを中心としたOSとしてFreeBSD,Linux系OSがあるが、日本語対応済のOSSはこういったOSでは特に意識すること無く日本語環境として使えることが多いが、WindowsにOSSを導入する場合は、別途日本語化パッケージを追加する必要が生じることがある。
これはOSS中心のOSには、OSS特有の運用ルールがOSに盛り込まれているのに対して、WindowsにはOSSのための枠組みが用意されていないためと考えることができる。
たとえばLinux系OSの一種であるUbuntuでは、様々なOSSを手軽に導入できるように数万のパッケージのリストと配布サーバーを用意している。これらリストには依存関係や多言語対応のための追加パッケージなどの関係性が登録されており、複数パッケージのダウンロードとインストールを、一括に行ない、更新などの管理まで統合化されている。
こういった運用ができるのは、OSSに第三者が改修し、再パッケージ化し、再配布することが自由にできるという特徴があるため。
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最終更新:2024/11/25(月) 23:00
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