SCP-1137-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
とある県のとある市の市営住宅外に存在する2階建ての一軒家と、その内部に点在する6体の人形。外観は築20年ほどの建物であるように見えるが、近隣住民の証言では87年前から現在の場所に存在していたことがわかっている。窓はすべてカーテンで閉められているため、外部から内部を見ることはできない。内部に入ったDクラスはカーテンは開いているように見えたが、実際の天候にかかわらず晴天時の光が差し込んでいた、と報告している。
SCP-1137-JP内部に侵入した人が、内部に点在する人形を最低1体視認した場合、計6種類の人間の声がランダムに聞こえる。この声は通信機器等にもしっかり聞こえていること、また最初に視認した人形や付近に存在する人形によって会話内容が変化することから、テレパシーなどではなく、内部の人形が実際に喋っているものと思われる。それぞれの人形には声の特徴と役割が存在している。テディベア (40-50代男性 / リビングの座椅子の上 /父親)、金髪女児の指人形 (40-50代女性 / ダイニング脇のラック上 / 母親)、うさぎのぬいぐるみ (10代後半-20代前半女性 / リビングのソファの上 / 長女)、ブリキのロボット (10代前半男児 / リビングのソファの上 /長男)、千代紙の紙人形 (6-10歳女児 / 階段前の床 / 三女)、市松人形 (70代男性 / ダイニングテーブル上 / 祖父)と言うかたちなのだが――そう、「次女」はどこにいるのか?
答えは侵入者である。侵入者は、声を聴いて20分経過すると、自分の本来の特性 (年齢・性別) によらず、自身を「しおり」であると認識するようになる。そして食事や睡眠を取らなくなり、SCP-1137-JP外に出ることを拒否するようになる。そしてSCP-1137-JP内で数日過ごした後、栄養失調等で死ぬ。その後SCP-1137-JP内で侵入者が生活した痕跡がなくなる。
財団はDクラスをひとりずつ送り込む実験をしていたが、ひとりだとそのひとりがやがて「しおり」になってしまい、家の中が撮影できないので、ふたりを同時に送り込むことにした。案の定、ひとりは「しおり」になっていたが、もうひとりは家の中を隅々まで撮影する。ふと、「しおり」の部屋が見つかったので、Dクラスはそこに侵入すると、それまでの人形類とは違った、非常に精巧な、そして幸せそうに笑っているシミュレーション人形のような人形がみつかり、触ると気持ち悪い感触を覚えたようで、Dクラスは恐怖を覚え、SCP-1137-JPからの退出を博士に願い出た。博士がその申し出を了承すると、家から帰ろうとしたときに、人形たちが「しおりのお友達」に向かって声をかけてきた。そして、「しおり」は「ごめんね、私の友達、また来てね?約束!」と声をかけてくる。Dクラスは恐怖に陥りながらも走って家を退出した。
映像に写った、「しおりの部屋」に置かれていた人形は、これまで財団がSCP-1137-JPに送り込んできたDクラスたちによく似ていた。
SCP-1137-JP
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最終更新:2025/12/14(日) 03:00
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