SDガンダムGXとは (エスディーガンダムジーエックスとは) [単語記事]

SDガンダムGXとは、1994年にスーパーファミコン向けに発売されたシミュレーションゲームである。

概要

プレイヤーは１Pか２Pのいずれかを使い、敵軍のマスターユニット（要するに総大将）を倒すか、設定ターン終了時のポイント（拠点を占領していくことでポイントが増える）で敵軍を上回っていた場合に勝ちとなる。

基本的にはシミュレーションゲームであるが、戦闘パートのみアクションとなる。そのため、多少戦略性がなくとも、アクション操作に慣れてしまえばごり押しも可能となる。

使える軍は５つあり、その中から開始前に最大４軍を自由に設定することが出来る。その際に選んだ軍が生産可能なユニットとなり、１番先頭に選んだ軍が初期配置ユニットとなる。ちなみに、明らかに１軍だけ初期配置ユニットが強力なので、ハンデを付けたい場合にはうまく利用するといいかもしれない。

マップは多種多様なものが用意されており、最大で地球×４＆月×３というカオスな状態でプレイすることもできる。

拠点占領を優先してポイントでの勝利を目指すか、敵の殲滅を優先しての速攻クリアを目指すか、リスクを承知でマスターユニットでの無双をするか、或いはお好みのユニットを使ったアクション戦闘に己のすべてを捧げるか・・・全ては司令官であるプレイヤー次第なのである。

本作には複数のオリジナルユニットが登場することでも知られている。

１P（青軍）側のマスターユニット。ゲーム開始時からレベルがACEであり、かつステータスも全ユニット中でもトップクラス。その能力の高さから前線で戦わせるのもありだが、上述した通りマスターユニットの破壊＝即敗北なので、ご利用は計画的に。

なお、この後に登場した「ガンダムX」との関連性は不明であるが、とりあえず機動新世紀ガンダムX ファンなら１度はXガンダムを使ってみることをオススメしておく。

２P側のマスターユニット。能力は１P側のマスターユニットであるXガンダムと全く同じ。一応ザク系なのだが、デザインが若干謎めいた感じになっているので、１度は見ておいても損はないかもしれない

ちなみに、続編である「SDガンダムGNEXT」にはXザクⅢというオリジナルユニットが登場するが、Xザクとの関連性は不明である。

基地を占領した際にランダムで入手できるユニット。無料で手に入る割にはそれなりに強力であるため、使い勝手が良い。移動力もかなり高いので、拠点占領用ユニットとしても重宝する。

ただ、世間一般的にはこのゲームよりも、Gジェネレーションシリーズの初期配置ユニットとのイメージが強いかもしれない

ガチャポン戦士シリーズから続くSDガンダム関連ゲームの中でも、本作の評価はそれなりに高い部類に入る。それは特出して評価できる点こそないものの、当時のガンダムゲームにしては珍しく欠点らしい欠点が見当たらないというのが１番大きなポイントかもしれない。

事実、COMの思考能力はそれなりにまともであり、ユニットについても（ごく一部を除き）バランスブレイカー的な存在がいないため、ゲームとしての完成度は高い。