VIVIO

VIVIOとは1992年から1998年にかけてスバルブランドでおなじみの富士重工業が生産、販売していた四輪軽自動車の名称である。ちなみにスバルブランドの第四世代として誕生した車でもある。

また、ニコニコ動画では「らき☆すた」第六話「夏の定番」にてちょめちょめD的な走りを見せることで有名である。

概要

1992年3月から、スバルブランド第三世代機として発売されていたレックスの後続機として発売された。デビュー当時のキャッチフレーズとして有名なのは『SIMPLE RICH-シンプルリッチ-』など。

ボディタイプは3ドアハッチバッグと5ドアハッチバッグの二種類が販売。
外見は曲線を生かした構成で、レックスではソリッドカラー中心で展開されていたが、今回はより高級感のあるメタリックやマイカ塗装となっていて、質感向上をアピールしていた。

スバルの車種では初めて1990年の軽自動車規格改正に対応し、他車より比較的低い重心で操作性の安定を図った。
また発売当時の自動車規格 は時速30キロメートルの衝突に対して安全でなければならない、というものだったが、この機体は時速40キロメートルでぶつかっても安全な強度で販売されていたため当時の車のなかでもどれくらい安全だったか分かるものである。

またこの車の特筆すべきところは安全性だけでなく、その速さにある。見た目はごくごく普通の軽自動車なのだが、このVIVIOは走るとすごいといわれる車である。
そのすごさは、軽自動車なのにF1会場で走行テストを行なったり、筑波サーキットでもテストを行なったり、もうレースに出てしまおうというようなノリでレースに出場し、他車と比べても遜色ないタイムを収めたりなど枚挙に暇がない。その上ラリーにおいても、サファリラリーではコリン・マクレーがSSトップタイムを叩き出し、マクレー車はリタイヤしたものの他車が総合12位（ﾓﾛﾁﾝクラストップ）でフィニッシュして周囲の目を点にさせ、パリ～モスクワ～北京ラリーでは怪物車がスタックする中を異常な速度で駆け抜け、街道で猛烈な声援を受けたり、突然道路に飛び出した紳士が札束出して「この車売れ！」と迫られたりと、いろんな意味で大会の台風の目となった（結局ミッショントラブルにより非完走扱いになった）。その他アジア・パシフィックラリーでも活躍するなど、土の上でも大いに暴れた。また瞬間最高時速が軽自動車としてはありえない数値といっても過言ではない、時速182キロメートル(現在の一般向けスポーツカーの最高速度に迫るくらいだといえばわかるだろう)。その性能は現在の軽自動車に比べても劣らない(むしろ勝ってる)くらいの軽自動車トップクラスである。 

余談だが、その名称に至った経緯は軽自動車規格である排気量の660をローマ数字とかけてⅥⅥ0(ﾛｸﾛｸｾﾞﾛ)カラ名付けられたとか、英単語『鮮やかな』という日本語意である『VIVID』の造語だとか、若い女性に好感をもたれそうだからとか、覚えやすく、発音しやすいからだとか諸説あり、書類にはビビオと明記される始末であり、なんとも出所が分からない名前である。

1998年10月に生産終了。後継車はスバル・プレオ

関連動画

　

　

 

関連項目

• 自動車
• スバル(富士重工)　
• 富士重工業の車種一覧
• スバル・レックス
• スバル・プレオ
• スバル公式サイト
• チョメチョメD
• 高町ヴィヴィオ