バッテリーとは、野球・ソフトボールにおいての投手と捕手のペアを表す名称である。
投手はみな投げる球も違えば性格もそれぞれ異なるため、それに適した捕手が割り当てられるのが理想である。例えば落ちる球を多投する投手にはワンバウンドを抑えるのが上手い捕手が適しているし、気性が荒く投球を乱しやすい投手にはそれをなだめすかすコントロールに長けた捕手が適しているなど、投手のタイプごとに捕手に求められる能力は少々異なってくる。
しかしながら投手ごとに捕手を使い分けるのは現実的ではないため、ほとんどのチームは、シーズンの大部分を全体的なレベルの高い正捕手がマスクをかぶることとなる。
中にはバッテリー間の信頼関係も考慮してコンビを組まされているバッテリーも存在している。投手も捕手も人間である以上、互いに組みたくない相手がいて当然であるし、そうした心理がパフォーマンスに害をなすことも十分に考えられることである。日本ハムのダルビッシュ有などは、投げやすい等の理由から相棒として鶴岡慎也を望んでいることは良く知られているし、読売ジャイアンツではセス・グライシンガーの登板時には二番手捕手の鶴岡一成がマスクをかぶることが多かった。バッテリー間の相性については「捕手」の記事内の専属捕手の項でも書かれているので、そちらも参照されたし。
1991年からは最も活躍したバッテリーを表彰する「最優秀バッテリー賞」が制定されている。投手はシーズン通しての活躍が条件であり、捕手もレギュラークラスの活躍が求められる。2009年の受賞者はセ・リーグがディッキー・ゴンザレス-阿部慎之助(巨人)、パ・リーグが涌井秀章-銀仁朗(西武)。
フィクション作品では、守備のときに唯一意見を交し合う間柄だという事もあり心理描写を描きやすいのか、投手-捕手のコンビで主役・準主役・メインキャラという位置づけを担うことが多い。『ドカベン』の里中智-山田太郎、『おおきく振りかぶって』の三橋廉-阿部隆也など。
バッテリーは英語で書くと「battery」だが、これはラテン語の「battuere」が語源である。「battuere」は打つ、叩く、攻撃するという意味をもった単語であり、そこから転じて「大砲、砲兵」の意味ももつようになった。
球を投じる投手のイメージが砲兵と重なったこともあって、投手のことを「battery」と呼ぶようになり、その後投手と捕手のコンビを意味するようになったのが基である。
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最終更新:2024/04/20(土) 05:00
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