『忘却心中』(ぼうきゃくしんじゅう)とは、VOCALOID『MEIKO』のオリジナル曲(MEIKOオリジナル曲)である。
作曲:OPA 作詞:AsakiNo'9
忘却心中の初登場は2007年10月18日。当時ではまだ珍しい「MEIKOオリジナル曲」(VOCAROCK)として発表された。『初音ミク』登場でVOCALOID自体の認知度は向上していたが、まだMEIKOやKAITOへの注目度はそれほど高くない時期であった。
現在でこそ10万ヒットで殿堂入りするMEIKO曲も珍しくはなくなってきたが、当時のMEIKO曲としては4ケタ台に乗るのも難しい時期であった。しかし『忘却心中』はそんななかで、アップロード者抹消までに4万近い再生数を獲得していた。初版版の抹消理由はただ単純に「エンコードにより背景の歌詞が読めなくなっていたから」であり、07年11月22日にアップした画質向上版への移行が進んだためである。
しかしながら、もともと歌詞表示の必要が無いほどのはっきりと聴き取れる調整レベルであり、また有志の「歌詞職人」によるコメントアートスタイルの歌詞表示も好評であった。
この曲のファンが一丸となって『忘却心中』と作詞・作曲のOPA氏、AsakiNo'9氏を応援していた感さえある。
他分野の作家への影響も大きなものがあり、「歌ってみた」歌い手やVOCALOID-PV、NHK大河ドラマ『新撰組』の映像とあわせたVOCALOID-MAD(高い完成度であったが、残念ながら権利者削除された)、変わったところではアイドルマスター映像とあわせた「VOC@LOIDM@STER」(アイマスMADの一分野)などが制作された。
08年2月2日には、朝日新聞の折込別冊『Be』においてVOCALOID特集が組まれ、他のVOCALOIDプロデューサーや作品とともに『忘却心中』とOPA氏のインタビューが掲載された。[紙面の画像を掲載したサイト
]
当該部分を引用する。
アマだけではない。東京でアミューズメント施設向けの音楽制作をしているOPAさん(28)も自作を投稿している。激しいロックに向く一世代前のボーカロイドソフト「MEIKO」を使う。
仕事で作る音楽には顧客の注文があり、本当にやりたい曲は作りにくい。「ASAKI No9」の名で創作している友人(25)の詞「忘却心中」をぜひ曲にしたかった。「忘れ去られる痛み」を主題にした詞で、「自分が死んでも、この歌を聴いた人に覚えていてほしい」という思いを込め、プライベートな時間を使って作曲に着手。歌手を雇う費用がかけにくいため、ボーカロイドは最適だった。
ニコニコ動画に投稿した理由を「率直な意見を数多くもらえるから」と説明する。「たくさんの人に聴いてもらって、その感想を聞きたいというのは、作り手の素直な願いですから」
08年8月23日にはJOYSOUNDリアルタイムリクエスト受付開始。
9月中に10万を超える得票を獲得し、JOYSOUND配信が決定した。
さらにその直後、08年10月2日にはついに10万ヒットを達成、殿堂入りを果たす。
忘却心中を歌うMEIKO。
専用のコミュは無いが、近いものではこういったニコニコミュニティがある。
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最終更新:2025/12/28(日) 11:00
最終更新:2025/12/28(日) 10:00
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