MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島とは、広島県広島市南区にある球場である。通称は「ズムスタ」など。新聞表記では「マツダスタジアム」となることが多い。
球場の名前は命名権を保有するマツダのキャッチフレーズから。
正式名称は「広島市民球場」。建設中は「新広島市民球場」と呼ばれたが、開場に伴い名称が変更された(中区にある以前の市民球場は「旧広島市民球場」に変更)。その名称からも分かる通り、場所こそ離れているものの旧広島市民球場の事実上の後継球場である。
2009年から広島東洋カープの新しいホーム球場として使用されている。収容能力は33,000人。
プロ野球本拠地では最も狭かった旧市民球場とはうってかわって、左翼101m、中堅122m、右翼100mの非常に広い球場である。
90年代以降、広島東洋カープのフランチャイズ球場であった広島市民球場が老朽化してきた事から、東広島貨物駅貨物ヤード移転跡地の再利用もかねて建設計画が持ち上がる。
しかし厳しい財政事情やディベロッパーの撤退などもあって建設計画がなかなか決まらず、カープナインからも「引退までに新球場でプレーしたいから早く決めて」と声が上がるほどだった。
2004年に勃発したプロ野球再編問題による危機感の高まりや地元新聞社が主催した「樽募金」に1億円を超える募金が集まるなどの地元ファンの熱意もあり、2005年になってようやくヤード跡地への建設が決定。2007年11月26日に起工し、2009年4月10日に開場した。
設計思想に90年代以降、メジャーリーグで主流となっている「新古典派」の思想を取り入れている。その特徴として
などが挙げられるが、なかでも最大の特徴は日本のプロ野球本拠地球場としては唯一の左右非対称なグラウンド形状(左翼101m、右翼100m)である。客席形状も左右非対称であり、レフトスタンド席数が少なく抑えられ、ビジターチームの応援席は三塁側二階席に設けられている。
この特徴は敷地のすぐ北側をJR山陽線および山陽新幹線が通るという立地条件を考慮したものであり、車窓から低く抑えられたレフトスタンド越しにグラウンドを見通せるようになっている。
このほか、フードコートの充実や常設グッズショップの設置も旧広島市民球場にはなかった特徴である。
最寄駅はJR広島駅で駅からは徒歩10分程度。新幹線駅(しかも全列車停車)から徒歩圏内にあるプロ野球本拠地球場はここだけで、市外、県外のファンからは「行きやすくなった」と好評である。
しかし反面、市街地のど真ん中にあった旧市民球場に比べると、紙屋町などの広島市街中心街からのアクセスにはやや難がある。いちおうシャトルバスもあるのだが、利用率は低いようである。
▶もっと見る
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/08(月) 09:00
最終更新:2025/12/08(月) 09:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。