横浜スタジアムとは、神奈川県横浜市にある野球場で、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの本拠地である。愛称は「ハマスタ」。
横浜スタジアム Yokohama Stadium |
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基本情報 | |
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所在地 | 神奈川県横浜市中区横浜公園 |
開場 | 1978年4月 |
所有者 | 横浜市 |
使用チーム | 横浜DeNAベイスターズ等 |
収容能力 | 30,234人 |
グラウンドデータ | |
両翼 | 94.2m |
中堅 | 117.7m |
左右中間 | 111.4m |
フェンス | 5.0-5.3m |
競技場テンプレート |
1978年に横浜平和球場の跡地に建設された全面オレンジのスタンドが特徴的な球場。
ちなみに、開業時点では日本一広いプロ野球本拠地球場だった。しかし、その後大型のドーム球場が次々と建設された結果どんどん順位を下げ、明治神宮野球場のグラウンド拡張と広島東洋カープの本拠地移転により、現在では逆に日本一狭いプロ野球本拠地球場となった(両翼94m、中堅118m)。しかも、都市公園法の制限により改装して広くすることは絶望的なため、都市公園法が改正されるか横浜市が新たに公園の用地を取得するかしない限りは日本一狭い球場の称号は取れることがない。
都市公園法の影響で建ぺい率が制限されたため、形状がお椀の様に底辺が小さく上辺が大きい形をしている。
これは建ぺい率が建物の地面と接する部分で計算するため、制限を守りつつ球場の面積は大きくするための手段である。
グラウンドだけでなく外野スタンドも狭いので、場外ホームランが出やすい。
過去には場外ホームランが球場横の道路まで転がっていった事も。
古木克明が横浜ベイスターズにいた時代は、ここでサードやレフトの守備を見て「うわっ!!」と思った人も多い。
2006年からはベイスターズ所属時に名球会入りした選手を外野フェンスに掲載している。2012年からは設置場所が外野席上部に移動した。掲載されているのは松原誠、平松政次、駒田徳広、佐々木主浩、石井琢朗、アレックス・ラミレス、中村紀洋の7名。
球場が公園内にある事と、すぐ近くを根岸線の高架が通っている為、主に阪神ファンがやっているジェット風船の使用が2012年まで禁止されていた(横浜市ポイ捨て喫煙禁止条例抵触と、架線にひっかかり電車がストップされる危険性から)。かつては禁止されているにも関わらず飛ばしていた阪神ファンが多く、星野仙一もブチ切れた程だった。
2012年からはシャボン玉で代用され、2013年からはスタージェットと呼ばれる、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島と同型の飛びにくいジェット風船が使用されている。スタージェットはビジター球団用のカラーも販売されている。
高校野球神奈川県大会の開催地となるため、ここから松坂大輔など数々の甲子園出場プロ野球選手を輩出した。
内野席の上段と外野席は、傾斜が急で座席間隔も狭いため実際に行ってみるとかなり恐怖感がある。
これは元々上記の敷地面積制限の中で3万人収容出来る客席数を設置するための苦肉の策であるが、近年のバリアフリー化に追いつけていないのが現状である。
特に傾斜はかなり問題となっており、子供や年配者に厳しい環境である。 (車椅子席は一塁側に6席だけある。)
一方上記の傾斜で見晴らしが良く、狭い敷地も影響して臨場感があるため、比較的高評価も多い球場である。
さらに2003年に球団アドバイザーとしてとんねるず・石橋貴明が就任した際に、「お客さんと選手の距離を近づけたい」との指摘で防球ネットが本塁後方を除き取り外されたため、開放感のあるスタジアムとなった。しかし、防球ネットが無いことでファールボール等が飛び込みやすく、ライナー性の打球には十分注意が必要。
2018年シーズンからは安全のために内野席のネットが復活することになった。
球場ごとの本塁打の出易さを表す本塁打パークファクターでは毎年首位争いをしているほど、本塁打が出やすい。全体的に狭いことや夏場の海風なども影響している。2016年パークファクターは得点1.21 本塁打1.23 安打1.13 二塁打1.17 三塁打0.70 と予想通りの打者有利。
2012年に都市公園法が改正され、建蔽率が12%まで緩和。さらに翌年に施行された改正横浜市公園条例でそれ以下に緩和された事を受け、球場の拡張が可能となった。
2015年以降、観客動員数が大幅に増加し、ベイスターズ主催試合ではチケットが前売り時点で完売することが多くなった。
レフト側外野席を一部の試合ではホーム側応援席として販売するなどしているが、それでも満員御礼が毎試合のように出ている。
そこで2017年のシーズンオフより東京オリンピック・パラリンピックに向けた改修工事を行っている。
改修内容は「外野席後方と内野スタンド最上部に座席を増設」「新しく外野スタンド側を取り囲む回遊デッキを設置」となっており、2020年の春に完成。
2019年にはライトスタンドの上段に客席(3,500席)が増設。オープン戦から「ウイング席」として運用されている。
売店では、グッズ関連だと正面側と外野側の2ヶ所にBAYSTOREがある。4FにはPLAY☆LANDを有し、ガチャなどのプライズ系が購入可能。
飲食に関しても近年充実の一途を辿っている。球団オリジナルのベイ餃子や青星寮カレー、みかん氷などの定番メニュー、地元企業であるフレッシュネスバーガー、シウマイの崎陽軒、三本珈琲も出店。ピザ関連ではドミノ・ピザが2ヶ所に出店している。セ・リーグのホーム球場でドミノが食べられるのはハマスタだけ!
言うまでもなくベイスターズの本拠地。
しかし『改修費用は不要、使用料あり、売店の収入はすべて球場に入る、チケットの収入は75%球団に入る』という契約を球団と結んでいるため、ベイスターズの赤字の大きな原因になっていた。
掲示板>>10より
よくわかる横浜スタジアムとの契約の問題点
1.自前の球場(ナゴヤドーム除く)
改修費用は自分持ち、使用料はなし、売店やチケットの収入は100%球団に入る2.ナゴヤドーム
改修費用は自分持ち、使用料あり、売店やチケットの収入は100%球団に入る(ただし使用料といっても実質グループ内で動かしてるだけ)
3.宮城球場(楽天Koboスタジアム宮城)
改修費用は自分持ち、その代わり使用料が格安、売店やチケットの収入は100%球団に入る
4.その他の球場(横浜スタジアム除く)
改修費用は不要、使用料あり、売店やチケットの収入は100%球団に入る
こういう契約を結んでいるおかげか、会社としての『横浜スタジアム』は黒字であった。
この問題の根源は、横浜スタジアム建設の経緯にある。
建設は第三セクターの株式会社横浜スタジアムが行ったが、法律上横浜公園に民営の球場は建設出来ないため、球場を横浜市に無償譲渡するという形式がとられた。その見返りとして、横浜市から横浜スタジアムに多くの特権が与えられたのである。
2010年に起きた横浜ベイスターズの身売り騒動では球団とハマスタが結んでいるこの契約が仇となり、買い手として名乗り出た住生活グループ(現・LIXIL)が撤退することになった。まあ他にも部外者の横やりが多数あったが。
2011年の段階でも、横浜ベイスターズと横浜スタジアムとの間で契約の更新はされていなかった。
その理由としてはスタジアム側が前述の球団に対して不利な契約で契約を更新することを要求しているのに対して、球団がそれに難色を示していたからである。
2010年には球団の身売りが失敗に終わり、更に球団の経営状況や球団を取り巻く環境が全く改善されないことから、横浜ベイスターズは消滅に最も近いプロ野球チームとされていた。また当時のスタジアムの社長で地元財界の有力人物であった鶴岡博や、「ハマのドン」と称される当時のスタジアム会長の藤木幸夫(地元の港湾・倉庫荷役事業者・藤木企業の会長)も、長年続く球団の低迷やTBSの全くやる気のない経営姿勢に怒りを覚え、「横浜から出て行け」という発言もあった。
2011年末、再度身売り問題が勃発し、Mobageを運営するDeNAに売却されて「横浜DeNAベイスターズ」が発足したことに伴い、このスタジアムとの契約にもメスが入れられた。
2012年3月に結ばれた契約では、チケット収入の25%を球場が手にするというのは13%に引き下げされ、新規に入れる広告や場外常設店舗での販売収入は、球団が手にすることが出来るようになった。
一方、この取決めにより横浜DeNAベイスターズは横浜スタジアムと新規に7年契約を結び、球団の負担でトイレ、電光掲示板、ロッカールームの改修を行う予定である。
さらに、球団と球場の一体経営を行う方針を球団およびDeNAが固めたため、2015年11月に横浜DeNAベイスターズが横浜スタジアムに対し友好的TOBを実施、スタジアム側もそれを受け入れ、市民株主も賛同したことで2016年1月に7割を超える株式を取得しTOBが成立した。今後は主要株主として残る横浜市や横浜銀行とも連携する形で、球団との一体経営や設備の充実、大規模改修、さらには地域に密着した拠点作りを進めることになる。
JR根岸線 関内駅から徒歩2分
JR根岸線 石川町駅から徒歩5分(横浜中華街に寄り道する場合はこちら)
横浜市営地下鉄ブルーライン 関内駅から徒歩3分
みなとみらい線 日本大通り駅から徒歩3分
上記の通り日本全国の球場の中でも特にアクセスが良く、比較的訪れやすい球場である。
また、球場周辺には横浜中華街や山下公園といった観光スポットも多いため、週末のプロ野球開催日などは駅が混雑しやすい。
これらの駅の一部では横浜DeNAベイスターズに関連する楽曲が発車メロディとして採用されている。
JR関内駅では(2022年2月までは市営地下鉄関内駅でも)球団歌「熱き星たちよ」が、みなとみらい線日本大通り駅では応援歌「勇者の遺伝子」が用いられている。
バックネット裏から |
外野席 |
内野席 |
にゃんこ入場 | にゃんこ入場再び |
日本プロ野球の本拠地野球場一覧 | |
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セントラル・リーグ | MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 - 阪神甲子園球場 - バンテリンドーム ナゴヤ 横浜スタジアム - 明治神宮野球場 - 東京ドーム |
パシフィック・リーグ | みずほPayPayドーム福岡 - 京セラドーム大阪 - ZOZOマリンスタジアム ベルーナドーム - 楽天モバイルパーク宮城 - エスコンフィールドHOKKAIDO |
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掲示板
48 ななしのよっしん
2024/10/15(火) 10:23:57 ID: hqVL0ArzTy
オフシーズンに色々な使われ方をされるのは知ってたが少年サッカーの会場にもなるとは思わんかった、ただメイン会場扱いされたのは何でかね
49 ななしのよっしん
2024/11/01(金) 20:27:30 ID: 2YgEwGJBnK
以前どこかで見かけたネタ
子「なんで昔のハマスタは座席がオレンジ色だったの?」
母「それはね、巨人ファンが度々みかん氷をこぼすからよ。」
50 ななしのよっしん
2024/11/04(月) 11:55:43 ID: R4yac/upr3
そりゃ本拠地で日本一がかかった試合をするなら日本一になるに決まってるやん
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/05(木) 10:00
最終更新:2024/12/05(木) 10:00
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