『ハルぴったんEndless♪』とは、「涼宮ハルヒの憂鬱」の新作画ed映像に「もじぴったん」のサビを組み合わせてループにした動画。通称:はるぴったん、はるぴた。
ニコニコのコメント文化に影響を与えたほか、ニコニコで初めてコメント支援者を生み出した元祖コメント乞食動画である。
歴史
ニコニコβ時代(2007年2月)
本家動画はニコニコβ時代の2007年2月17日0時17分に投稿。→本家動画(Internet Archive)
ダンスともじぴったんのコンボが中毒性を帯び、β時代の英雄に上げられるほどにヒットした。特徴的なのがコメントであり、ピンク大文字で貼られる「ぴったん」弾幕が動画を賑わせた。動画を見た者は弾幕を埋めるためにコメントしてしまい、ループにも気づかずにさらにコメントを打ってしまうという中毒性もあった。
これにより、コメント中毒者が続出。彼らはいつしかコメント支援者となり、動画のコメ数上げに奔走するようになる。やがて支援者達はお互いを確認し合うためにmixiでコミュニティを立ち上げ、交流を図るようになる(→mixi本コミュニティ)。
さらに、支援者を確認するために名前欄を活用。当時は、動画プレーヤーにあった名前欄にコテハンを書いてコメントすることで、コテハン付きでコメント投稿できた。これにより、チャットしながらコメント支援という画期的なスタイルを生み出した。
コメント数は急速に伸び、投稿2日後には8万、3日後には11万まで伸びた。しかし、2月24日にニコニコ動画が一時サービス停止となり、支援者の奮闘空しく約15万コメというところで動画が閉鎖。支援者はmixiコミュニティでサービス停止を嘆くも、復活を待ち望んだ。
ニコニコγ時代(2007年3月)
2007年3月6日4時に、ニコニコ動画はニコニコ(γ)としてサービスを再開。
その約1時間後に「はるぴた」が再うp。この日を待ち望んだ支援者は再びコメント支援に尽力する。
この日は3800コメを記録。しかし、一時期に比べて勢いは落ちた。
2日目の3月7日から続々支援者が復帰する。
そして、支援者の一人である「岩男」が、連続コメント投稿規制(コメント拒否)を突破する画期的な支援手法を発見した。それは5秒ごとに1コメ打つというルール(5秒ルール)であり、これに則れば5分間の投稿規制に遭うことはなくなった。以前の支援者はこのルールを知らなかったため、頻繁にコメント規制に引っかかっていたが、このルールが判明したことで支援者達は規制に引っかからずにコメントを打つことができた。これにより、3日目からデイリー1.4万のペースで急速にコメント数を伸ばした。
3月9日にはコメントランキングで2位となり、1位のレッツゴー陰陽師(sm9)を目標に支援者はコメント支援を行う。陰陽師は当時ニコニコNo.1の人気度から、連日ニコ厨からのコメントが相次いでいた。
3月11日には陰陽師まで1万差と迫り、その差を徐々に追い詰める。陰陽師側も負けじと信者達がコメント支援を行い、はるぴた同様に5秒ルールでコメントを伸ばし、両者接戦となった。
そして3月14日早朝に11万コメを超えたところで陰陽師を抜き、コメントランキング1位となった。「はるぴた」は、陰陽師ほどの人気度ではないものの、支援者がコメント支援に特化した結果、偉大な動画を破ることに成功した(当時のスクショ)。
しかし、この偉業に燃え尽きたのか、翌日3月15日には多くの支援者が離脱。
直後に陰陽師に抜かれコメラン2位に。その後も支援者は集まらず12万コメで停滞。
3月終了時点では、陰陽師は45万コメまで増え33万差をつけられる。さらに「テニミュ」や「人を怒らせる方法」などの人気動画に抜かれ、完全に停止した。
後世への影響
1日天下となった「はるぴた」だったが、この動画で生み出されたチャット支援、5秒ルールという支援手法は、その後のコメント乞食動画に大きな影響を与えることになった。
その筆頭となったのが、「自分でうpした動画に自分でコメントしまくってみる」である。自演動画でも「はるぴた」の5秒ルールを参考に支援者はコメントを打っていった。2007年7月には、支援者はオリジナル顔文字を固定して支援したり、チャット内容も日常会話や流行の話題など多岐に渡った。これにより支援者の個性が発揮されチャットが活発化。急速にコメ数を伸ばし、9月にはコメラン1位となり、その後も長期に渡って1位を確保した。
さらに「ニコニコ愛されキャラ選手権」では、5秒ルールの研究が更に進められ、5秒ごとから4.3秒ごとでも可能と言うことが判明。支援タイマーも作られたことで、コメント支援の効率化に貢献した。
「水銀党員の力を見せてみろ!!」では、支援者達が4.3秒ルールを活かして長期に渡って支援。また、チャットの他に定期的にイベントを開催することで支援者同士の交流をさらに図った。これにより急激にコメント数を伸ばし、現在もコメラン2位に君臨している。
関連リンク
関連項目
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