概要
東京府(現東京都)出身の合気道家である。合気道開祖植芝盛平の高弟で、独立して養神館合気道を創始した。卓抜した技量と遊び心溢れる演武で多くの人を魅了した。
植芝盛平から直々に九段を印可された最後の人物。剣術より体術が得意だったらしく、九段の試験の際に「剣術では植芝先生に打ち込めるとは思えなかった。体術ではいけそうな気がした」そうな。ちなみに実際に打ち込もうとした直前に「よし」の声がかかっており、この辺り常人には窺い知れない駆け引きがあったと思われる。ちなみに、植芝門下では比較的若い方だったらしい。
また、人気格闘漫画『グラップラー刃牙』の登場キャラクターの渋川剛気のモデルとなった人物としても知られる。作者の板垣恵介は、塩田の内弟子であった三枝誠の自衛隊時代の友人であった縁から塩田と親交があり、漫画的な表現も当然ながら多分にあるものの、その達人っぷりと人となりは実際の塩田にかなり忠実に描写されている。
発言集
- 当時の植芝盛平の内弟子は、まさに「薪水の労をとる」ことを要求されたという。一日中師に付いて歩き、一挙一動を観察して求める所をなすその作業の中で、「気配を察する・先を読む」技術を身に付けたと後年語っている。
- 「合気道は膝が重要」と語っている。植芝師の内弟子時代にそのことに気づき、研究を重ねたという。
- 「足の裏のあちこちにタコが出来るようでは駄目」と語っている。「タコが出来るのは足の親指の一点。ここに力を集中させる」のだそうだ。
- 「速度とタイミングが重要」とも語っている。竹の束を横置きにして竹刀で打ち込み、跳ね返りを抑える鍛錬が合気を掴むために重要だと言い残している。
その他にも金魚を観察して身のこなしを学んだ等、自身の合気道の研究について遺した言葉は多い。
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関連項目
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