狙いが甘い概要
スーパーロボット大戦には「切り払い」という技能が存在する。ミサイルなどの実弾兵装や一部の格闘系の攻撃を一定確率で無効化するというもので、命中率100%でもひとたびこの技能が発動すれば、魂の籠もったファンネルだろうが集中したハイパーオーラ斬りだろうが、かすり傷ひとつ与えることはできない。
で、その技能を、よりにもよって大量に出てくる雑魚が習得している場合がある。具体的にはF完結編。雑魚ポジションの兵士が、アムロの乗ったνガンダムのフィンファンネルを事も無げにスパスパ切り落としていく……その際に兵士がよく放つセリフがこの「踏み込みが足りん!」であり、多くのプレイヤーのトラウマとなったのである。あまりにもうざったいからか近年では雑魚兵が切り払いを習得していることはほとんどなくなった。
それにしても、飛び道具に対して踏み込みとはこれいかに。元々は兵士の回避行動のセリフであり、切り払い専用セリフという訳でも無いのだが、特に印象深くネタとなっていった。
もう少しF完結編の切り払いを解説すると、
当時のスーパーロボット大戦は戦闘デモをスキップ出来なかった。
戦術にも寄るが、運動性と生存率が高いリアル系ユニットが最前線に出て、敵の進軍を止める戦術をしていた場合、反撃する際自動で反撃可能な最強武器が選択される。その時に選ばれやすいのが射程が長く威力の高いフィンファンネル等なのだ。大量の高レベル切り払い持ちの雑魚戦に、エースであるアムロが乗ったνガンダムのフィンファンネルで反撃する状況が生まれやすかったのである。これが冒頭のお絵カキコの流れとなる。
大量に迫り来る敵に対して、いちいち武器を切り払いされないように選択し直すのも大変だった。
プレイヤーの中には切り払われるリスクを承知でフィンファンネルで反撃を行い戦闘に入るのだが、
デモをスキップできない結果雑魚戦も強制的に見ることになってしまうので、プレイヤーは
「踏み込みが足りん!」
を山程見せつけられることになったのである。
もちろん切り払いが発動しなければそのまま攻撃が通ったので、無駄な行動とも言えないのだが…。
余談であるが、作品によってはロケットパンチも切り払われる。予備がいくつあるのだろうか?あるらしいです。
なお、必中をかければ切り払われることはないので必中が前提のスーパーロボット達は安心して攻撃しよう。ビーム兵装や必殺技の類も切り払われることはないので堅実に行きたいなら試してみよう。F完結編では前述したリアル系ロボットを前面に出すよりもスーパー系を鉄壁、必中を掛けつつ前面に押し出す、F91などのビーム兵器を主力とするユニットをおとりに使うなどで防ぐことができる。
意外とセコイ手を使うプレイヤーだ
ここまで切り払いの恐怖について記述してきたわけだが、「FやF完結編をやり込んだけど、そんなに切り払われた記憶がないなぁ……」という人も多いのではないだろうか。
実はスパロボF・F完結編の切り払いは射程外からの攻撃に対しては発動しないのである(正確には反撃しない/できないときは回避系技能・能力が発動しない)。それまでのスパロボで「ダメージを受けないように攻撃する」という癖をつけていたプレイヤーは、わざわざ敵の射程範囲内に入って反撃されることを承知で攻撃することがあまりなかったため、自然に切り払いの発動を回避していたと考えられる。
踏み込みが足りない関連動画
間合いが遠いコミュニティ
踏み込みが足りなくなったので(サービス終了)、本当に間合いが遠くなってしまった。
大百科の関連項目など、お見通しよ!
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