雛人形倒し問題とは、フジテレビの昼のバラエティ番組『笑っていいとも!』で行われたミニゲームの内容に関する問題である。
略歴
問題の発端は、『笑っていいとも!』の週替わりのミニゲームコーナー「曜日対抗いいともCUP」において、2013年2月25日から3月1日の期間に開催された「もうすぐひな祭り ひな人形を倒センス~!」である。
内容は、射的の要領で雛人形を模した紙のパネルの的に扇子を当てて倒し、得点を稼ぐというものであった。お内裏様とお雛様を倒すと100点、三人官女は50点、五人囃子は30点であった。
このコーナー放送以降、インターネット上でゲームに対する批判が巻き起こった。批判を受けた番組側は、週の中盤である28日より「もうすぐひな祭り ナイスなセンスで倒センス」というタイトルに改題し、的を雛人形を模したものから、無地のパネルに変更した。
そしてその週の最終日であるの番組最後で、生田竜聖アナウンサーがコーナー内容に関して
「今週のいいともCUPは週の前半にひな人形の的を使用しました。皆様が大切にされているひな人形を的にするという演出は配慮が欠けておりました。まことに申し訳ございません。お詫びいたします」
と深謝した。
チャンネル桜でもこの問題が取り上げられ、広報部への電凸が行われた。
何が問題なのか
この事件で挙げられる主な問題点としては、
- 雛祭りは女の子のすこやかな成長を祈る行事であり、その為に飾られる人形を倒すという行為は本来の目的から外れており、酷いのではないだろうか。
- 雛人形は多くの人に信仰されている文化であり、また雛人形は日本の伝統であり、工芸であり、芸術である。職人の方をはじめとして雛人形を愛する人に対する配慮が足りなかったのではないか。
- 雛人形は宮中を、内裏雛(男雛、女雛)はそれぞれ天皇、皇后を表しており*、それを倒すことは不敬に当たるのではないだろうか。
*旧皇族・竹田恒泰氏は「雛人形は天皇と皇后、仕える大臣や女官を模して造られた」と説明している。
などがある。
また、この問題の当事者がかつて「韓流フジテレビ批判騒動」を巻き起こしたフジテレビであったことも火に油を注いだ、という見方も間違いではないだろう。
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