GAMER'S VISIONとは、神奈川県横浜市にあったゲームセンター。
2004年6月1日に開店、2010年11月より営業形態変更のため休業。その後再開を目指したが、閉店に至った。
オーナー兼店長は総師範KSK。最寄り駅は「西横浜」駅。
概要
前史
Gamer's Visionは、総師範KSKを店長として、2004年6月1日に横浜市戸部にて開店した。
その後2006年に現在の西横浜へ移転。ハイレベルかつ個性的な格闘ゲーマーが集うことで知られた他、店員もそれぞれの格闘ゲームにおいて強さを誇るなど、神奈川県における格闘ゲーマーの拠点の一つとして著名であった。
同店における特徴は数多いが、ストリートファイターIII 3rd Strike全盛期に行われた「ランキングバトル」に当時の関東地方で著名だったプレイヤーが集結し、活況を呈したことは特筆すべきである。ランキングバトルの模様はニコニコ動画に数多くアップロードされており、現在でもその模様を楽しむことができる。
当時Visionの店員であったこくじんはこの一連の大会でMCを務めた他、大会でも活躍。2007年に店員を辞めて名古屋に帰郷、プレイヤー活動を一時停止するまでの間、同大会を牽引した。当時学生だったときどもこの大会で活躍し、以後マゴと共に同店の店員に就任した。
また、ストIII 3rdにおいて重要な大会の一つ「クーペレーションカップ」では、西日暮里バーサス、大山ニュートンと共に3店舗を股に掛けた大会運営を行っていた(現在は西日暮里バーサスが主導で行っている)。
後期には、経営状態が芳しくない状況でありながらも「鉄拳6」を導入。店員を務めたタケヤマ、二代目メンストリュウ、やまだ☆マン、ナカジマなどが大会で華々しい活躍を見せるなど、神奈川県における鉄拳勢の拠点として機能した。その後導入したブレイブルーでも強豪プレイヤーを輩出(レン、かみちゃんなど)している。
同店では各種ゲームの大会・ランキングバトルを常時開催しており、 その対戦の模様は公式HPから動画にて公開された。大会の動画展開は中野TRFが先駆けであるが、Gamer's Visionは動画の高画質化にこだわるなど、動画公開を他店を凌駕するほどの勢いで積極的に実施していたことでも知られた。
現在のような動画配信サイトが隆盛を誇る以前から、Torrentなどを駆使して映像データを果敢に公開しており、TRFと共にその後の店舗による試合動画配信の礎を築き上げたといっても過言ではないだろう。
最終期はブレイブルーCS、鉄拳6の平日大会を開催していた他、営業時間外には「顔TV」「裏・顔TV」の配信を行った。またGODSGARDEN Onlineの解説配信などにも同所が利用されていた。
ありがとう、ビジョン。~ゲーマーズビジョン第一部 完~
10月23日、店長である総師範KSKはユーザー生放送「裏・顔TV! VANQUISH 体験版「農民・総師範、雑談しながら」において「10月一杯でGamer's Visionを一旦休業する」と発表した。またKSKは以下のようにコメントした。
- ゲームセンターとしての営業を続行できない状況に陥ったため、ゲームセンターとしての営業を休業する。
- 休業であって、閉店ではない。「戦略的休眠」である。
- 今後の映像配信についてはこれから検討する(→その後、配信は予定通り行われた)。
- 11月以降も店舗に誰かしらはいると思う(→店舗物件を引き払わない、という意味だった)。
詳細は以下の動画を参照のこと。
そして、ゲームセンター営業最終日となった10月31日。
店舗には多数のプレイヤーが訪れ一時閉店を惜しんだ他、夜にはGODSGARDEN Online #2・本戦最終戦の解説配信を実施。試合はビジョン店員としても知られるマゴが勝って優勝を飾り、ビジョンの閉店に華を添えた。
解説配信終了後、マゴがビジョンに到着し、勝利者インタビュー、及びゲームセンター営業中としては最後となる「突発!顔TV! おめでとうマゴ&さようならビジョン配信」を実施。KSK、マゴ、ときどが登場し、大会の感想とビジョン閉店について語った。
配信では、笑いつつも目を真っ赤にしながら苦しい胸の内を吐露するKSK、涙を流しているのかしきりに目をぬぐうときど、そして、あくまで自分のキャラクターを出しながらフォローと茶化しに回るマゴの姿が印象的だった。
最後はマゴが促す形でKSKへ盛大なねぎらいの言葉と拍手が送られた。詳細は以下の動画を参照のこと。
この日を持って、Gamer's Visionのゲームセンターとしての営業が終了した。
復活を目指して ⇒ KSKの悲願、叶わず
ゲームセンターとしての営業を終了後、総師範KSKは以下のようなプランでの再開を模索した。
- 2階の部分を使用して「漫画喫茶・ネットカフェみたいなもの」の形態で営業再開できるよう準備を進めていた。すでに「7,250冊の漫画」、「リクライニングチェア」の導入が完了。「家庭用ゲームを持ち込んでワイワイと楽しめるカフェにしたい」とKSKは述べていた。
- アーケード筐体は一部を除いて処分された。
- ゲームセンターの営業ではなくなる(風営法・8号営業の範囲から外れる)ため、24時間営業も視野に入れた営業を予定していた(警察には確認を済ませていた)。
- すでに関連コミュニティである「GODSGARDEN」コミュニティへの参加者数が19,000人近くにまで達している他、現地で配信している「顔TV!」の瞬間視聴者数も軒並み3,000人を大幅に超えることなどから、仮に営業再開について大々的な宣伝を行うと来場者が殺到してしまう可能性があることから、営業再開に際し大規模な告知・宣伝を行わない予定だった。
その後、2月14日の「総師範KSK」コミュニティにおけるKSK単独配信にて、現時点において諸事情により再開のめどが立っていないことがKSK本人により明かされた。さらにその後、ビジョンの電力が停止するという事態に直面。状況は悪化の兆しを見せていた。
ただ、KSK自身はこの時点においても再開を諦めておらず、現在も再開に向けて努力をしている、と配信で力強く語り、電力停止直後にはかみちゃんと共に、大雪に見舞われた西横浜を車で移動しながらiPhoneでのテスト配信を敢行。あくまで再開に向けて前進する旨を語っていた。
2011年2月22日。総師範KSKは、自身のツイッターで今の心境をこう吐露した。
しかし、彼の最後の願いは、不運にも叶わなかった。
2月24日、KSKのツイッター。
2月26日未明。
顔TV!に稲葉央明、マゴ、ときどの3名が出演し、Gamer's Visionの再開への努力が実らなかったこと、Gamer's Vision跡地及びKSKの自宅が2月いっぱいで使用不可能(退去)になることが明らかにされた。
配信の画面に、KSKの姿は、なかった。
26日が明けてから、総師範KSKは自らツイッターにてツイートを行い、以下のようなメッセージを残している。
そして時は過ぎ、2011年7月、横浜。
KSK以外にVisionの復活を真剣に考える者が、視聴者へ語りかけていた。
その者とは、ディスラーBこと小池隆一郎である。
KSKの言葉を信じるならば、彼自身は全くあきらめていない。配信で見せる彼の表情、そのままの姿で。
野望はまだ終わっちゃいない。いや、まだ始まってもいない。
彼が胸に抱く野望へと再び走り始めるそのときから、新たな第二章が始まるのだ。
いつの日か、Gamer's Visionの第二章が高らかに響き渡る瞬間が到来することを、祈って止まない。
主な店員・関係者
ゲームセンター時代に店員だったプレイヤー
その他関係者
- お篠
- レン(格闘ゲームプレイヤー)
- 保坂さん
- 稲葉央明
- ただ
関連動画
関連項目
- 格闘ゲーム
- ストリートファイターIV
- ストリートファイターIII
- ストリートファイターII
- 鉄拳
- ブレイブルー
- KSK(格闘ゲームプレイヤー)
- マゴ
- ときど
- ナカジマ(格闘ゲームプレイヤー)
- かみちゃん
- まりを
- レン(格闘ゲームプレイヤー)
- 公式サイト
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