アポピスの化神とは、漫画「遊☆戯☆王」および派生作品に登場するカードである。発動後、モンスター扱いで特殊召喚される、通称「罠モンスター」の一種。
概要
永続罠・モンスターカード
相手のモンスターが攻撃をした時発動!
このカードは攻撃力1600 守備力1800の
罠モンスター「アポピスの化神」となり場に召喚される
デッキの大半が魔法・罠カードで占められるためにモンスターがいないというリシドの弱点を補うカード。
使用されたのはバトルシティでのVS城之内克也戦。
「ロケット戦士」の攻撃に対して一気に3枚発動し、次のターンに一斉攻撃で城之内を追い詰めるが、「おろかな埋葬」と「墓あらし」のコンボで特殊召喚された「人造人間-サイコ・ショッカー」に全滅させられた。
城之内はリシドのデッキの弱点を「場の罠カードをすべて除去すれば壁となるモンスターのいない」ことと指摘しており、リシドはこのカードによってその弱点を克服した無敵のデッキとなると述べている。確かにこのカードによって城之内のモンスターを戦闘破壊し窮地に追い込みはしたが、罠カードを除去する「人造人間-サイコ・ショッカー」によって対処されており、罠カードを除去されると脆いという弱点はあまり克服できていない。
ただし、「魔法解除」、「アヌビスの裁き」、「光の護封剣」など、カウンターや防御カードは別に採用されており、リシドが対策自体を怠っていたわけではない。また、リシドの切り札は「聖獣セルケト」であり、このカードや各種魔法・罠はその召喚パーツを揃えるための時間稼ぎとすれば、その役目は十分果たしている。
漫画版のイラストはOCGと比べてポーズが異なっており、蛇の頭以外の部分は黒く塗りつぶされている。アニメではテキストも含めてOCGと同じ仕様のものが使用されたが、原作と同じようにバトルフェイズに発動されていた。
アニメでは「神の聖域を穢す者に裁きを下すカード」、「神を守るモンスター」と呼ばれている。
OCG版
「週刊少年ジャンプ 2001年36・37合併号」(2001年8月7日発売)でOCGに登場。
永続罠
※「デュエリストパック-決闘都市編-」収録のカード(DP16-JP029)による
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードは発動後、通常モンスター(爬虫類族・地・星4・攻1600/守1800)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
発動タイミングが相手の攻撃時からメインフェイズに変更された。一概にどちらがいいとはいえないが、相手に左右されなくなった分こちらの方が使いやすいだろう。
攻守が中途半端な数値で、戦闘での活躍はしにくい。攻撃の頭数を増やしたいときや、とりあえず1回限りの壁がほしいときには使用できる。このカードを使用するなら、レベル4のモンスターを呼び出せるカードとして、リリースやシンクロ・エクシーズ召喚の素材とするのがいい。
また、テキストにある通り、フィールドでは通常モンスターとして扱われる。そのため、フィールドにいるときは通常モンスターのサポートカードの効果を受けられる。
モンスターかつ永続罠であるため、「神炎皇ウリア」のデッキでは、モンスターカードとして戦線を維持しつつ、ウリアのコストや攻撃力上昇に一役買うといった使用法もある。ほかの罠モンスターでも同じことが可能だが、それぞれメリットとデメリットがあるので、デッキタイプや好みに合わせて選びたい。
後に罠モンスターのサポートとなる「カース・オブ・スタチュー」、「ソウル・オブ・スタチュー」が登場し、間接的に強化されている。それらや「宮廷のしきたり」などを利用した罠モンスターデッキも面白いかもしれない。
ライバルは「鏡像のスワンプマン」と「量子猫」。どちらも通常モンスター扱いのレベル4の罠モンスターで、種族・属性を発動時に自由に決められ、発動タイミングの制限もなく、前者は攻撃力、後者は守備力がこのカードより高いと、このカードより性能が高く、素材縛りや種族・属性・通常モンスターのサポートによる差別化を図るのも難しい。攻守ともにそこそこあるというのがこのカードの一応の利点だが、それにしても中途半端な値なので活かしにくい。
上記の2枚はどちらも第9期(2014年に海外で初出)のカードであり、登場が13年前の第2期であるこのカードが太刀打ちできないのは仕方ないことかもしれない。
もっとも、効果モンスター扱いに「死霊ゾーマ」などの強力な効果を持つカードが存在したため、上記の2枚が登場する以前から罠モンスターを必要とするデッキでもあまり使われてはいなかったのだが。
「マジカルシルクハット」の効果でセットされるカードを除けば、遊戯王OCG初の罠モンスター。また、長い間唯一の通常モンスター扱いの罠モンスターであったが、後に「コピー・ナイト」が登場し唯一ではなくなった。
かつてはテキストに通常モンスター扱いであることが明記されておらず、特殊召喚される以外に効果を持っていないことから読み取らねばならなかったが、第9期の再録時に明記されるようになった。
(永続)罠カードとしても扱う罠モンスター全般にいえることだが、「宮廷のしきたり」適用下では戦闘・効果どちらでも破壊されなくなる。近年では、モンスターになっているときは罠カードとして扱わない罠モンスターも登場しているため、混同しないよう注意したい。
公式サイトの「かーどビング通信」ではこのカードを利用してランク4のエクシーズモンスターを召喚することが薦められている。また、「血の代償」とガジェットのコンボも薦められている。
さらに、「ワンプッシュ投票」では「エクシーズのサポートとして、このカードと「血の代償」のどちらがよいか」という投票も行われた。結果は75%で「血の代償」の勝利に終わっている。
このカードは2号連続袋とじ企画の第2弾とされていた。前号に付属した第1弾は「アマゾネスの鎖使い」。
完全に余談だが、このカードが付属したのは漫画「BLEACH」の連載開始号だったりする。
初登場以来、9年以上絶版であったが、「DUEL TERMINAL -エクシーズ始動!!-」で再録された。現在は「デュエリストパック-決闘都市編-」から入手可能。
アポピス(Αποφις / Apophis)は、エジプト神話における悪の化身のこと。闇と混沌を象徴する、大蛇として描かれる。
太陽の進行を邪魔することから、ラーの最大の敵であるという。
後にその邪悪さからセトと同一視されるようになったが、セトはアポピスの天敵でもある。
アポピスは古典ギリシャ語の転記であり、エジプトではアペプ(Apep)などと呼ばれる。
変換の問題なのか、カード名を「アポピスの化身」と間違われることがある。
その他の作品において
アニメGXではアビドス3世が家臣との決闘で使用している。
ダイレクトアタックを決めてフィニッシャーとなっている。
また、十代のイメージの中で、ヨハンに襲い掛かるモンスターとして「ヌビアガード」と共に登場している。
DUEL TERMINALでもリシドが使用する。当然、効果はOCG仕様である。原作と同様、3枚投入している。
フォルスバウンドキングダムにも登場。
デュエルリンクスでも登場。リシドが使用すると特殊召喚時に専用ムービーが流れる。
デュエルリンクスの環境では下級アタッカーの攻撃力が低いため、守備力1800でも大体の攻撃が止められ、アタッカーやアドバンス召喚のリリースにできる優秀なカードとなっている。その代わり、確実な入手手段がリシドの初期デッキにある1枚しかない。複数枚欲しい場合はランダムでラインナップが変わるカードトレーダーを利用しなければならず、その交換コストも高い。
関連動画(?)
動画として検索する際は、"アポピスの化身(なぜか化神ではなく化身)"もしくは"リシド"などをキーワードとして入力すると検索できる模様。
のちに、アポピスの化神のほうでも検索できました。・・・ブリーチ関連動画が。
関連商品
関連項目
- 2
- 0pt