概要
あの人類最強と呼ばれたエメリヤーエンコ・ヒョードルに勝利した男である。
そして、アリスター・オーフレイムをKOした男である。
『ザ・ハイパーゴリラ』『ペザォン』『ビッグフット』などというニックネームがあり、
その名の通り、足のサイズが33㎝もある。
「シウバ」という名前の格闘家は多いため、格闘技ファンの間では区別するために『ゴリバ』と呼ばれることも多い。
技術とは程遠く荒々しいイメージがあるが、4歳から柔術や空手などの格闘技を始めている格闘技エリート。
ゴリラなのに、非常に器用なファイターであり、寝技の技術が非常に高い。
その技術や巨体を生かした抑えこみを得意とし、グランド状態で相手を押さえつけて上から殴るという、非常にシンプルかつ強力な必勝パターンを持っている。
例えグラウンド状態で下になろうとも、下から相手を攻めることも出来る優秀なファイターである。
打撃も出来る選手だが、時々不意に1発を貰い打ち負けることがあり、やや打たれ弱い事が判明している。
ただ、近年はK-1王者でもある格闘家のマーク・ハントから打撃を習っており、打撃技術がさらに向上してきている。
特徴として、シウバは巨人病と呼ばれる症状を患っていた。
そのおかげで成長ホルモンが常人の何十倍以上も分泌されるというスポーツをする上で反則的な体質を持っていた。
(実際問題、格闘技において成長ホルモンが大量に分泌される体質は、選手として戦う上でも練習する上でも圧倒的に有利なのだが、意図的にドーピングをしているわけではなく、脳の巨人病の腫瘍が過剰に分泌させているため本人の意思とは関係ない。)
この腫瘍があると安全性を確保するためにアメリカの一部の州では試合の許可が降りない州もあるため、近年は手術を行い脳内にあるその腫瘍を切除した。その結果、成長ホルモンの分泌が減ったのか10㎏以上体重も落ちて、以前ほど筋肉の張り詰めたスーパーヘビー級の肉体では無くなった。ただし現在でも十分すぎるほどの筋肉と巨体である。
※成長ホルモンとは、
脳の脳下垂体前葉の細胞から分泌されるホルモンであり、成長期には人間をの身長を伸ばしたり、それ以外の時期にも骨や筋肉などを成長さたり体を作る効果のあるホルモン。
スポーツにおいては、実力や練習の成果を伸ばす効果に加え、体中のあらゆる箇所の筋力を上げる筋力増強作用があるため、オリンピックや近代スポーツにおいてドーピングとして使用され問題になっている。
最先端の高度な薬物検査以外では成長ホルモンの検出は困難であるため、以前からアメリカンフットボールのNFLやプロレスラー、野球のメジャーリーグの選手達にドーピングとして多く利用されていた。
格闘技界ではブロック・レスナーが所持をしていたことで有名。サッカー界ではレオネル・メッシなどが身長を伸ばす目的として(確実に成長ホルモンの効果により筋力や能力も上がっていると予想されるが)治療として使用し、その恩恵を受けていた。
あまりの絶大な効果ゆえ、外部から摂取するのは当然ながらドーピングとされており、スポーツやオリンピックにおいては禁止薬物指定を受けている。
シウバは、腫瘍を切除する前には、その成長ホルモンが常人の20倍も分泌されていたことが判っている。
なお、シウバには2009年に禁止薬物の検査で陽性となり、体内からステロイド系の薬物反応があった経歴がある。
ただし、シウバが当時使用していた市販のサプリにステロイド系の物質が含まれていることがのちに分かり、アメリカで販売中止になったことから、シウバがステロイド系物質を摂取したことには変わらないが、意図的なドーピングをしたか?という意味ではシウバの無実は非公式ながら証明されており、それは薬物検査をしたコミッションにも認められている。という話もある。
真面目な性格からか、気の強いファイターと衝突することも多く、ゴリラなのに、人間関係や規律を重んじる人間であるため、同じ格闘家であるジョシュ・バーネットやアリスター・オーフレイムなどが他人に挨拶をしなかったり自分を軽く見たり馬鹿にするような発言をする事を不満に思っており、彼らとは非常に仲が悪い。
アリスターがシウバやシウバの周りの選手たちに対して失礼な発言を繰り返した際には、「馬鹿にするなよ。」と詰め寄ったこともある。なお、その際アリスターに「お前程度の奴は俺が簡単にぶち壊してやるよ。」と言われ、シウバはさらに激怒した。また近年ではATTで元チームメイトだった荒くれ者のチアゴ・シウバとの遺恨も発覚している。
ただし、落ち着いた態度を見せるエメリヤーエンコ・ヒョードルなどには試合前・試合後も敬意を払い続けるように、普通の格闘家と衝突するようなことはなく、シウバ自身も特に争いが好きな人間ではない。
またマーク・ハントのような謙虚な選手については、「彼は本当に素晴らしい人なんだ。強いだけではなくその人間性が素晴らしい。ハントとの練習では学ばせてもらうことばかりだよ。彼のような人と練習できて光栄だ。」と大絶賛をし、ハントに打撃や格闘技の技術などを教わるなど非常に良好な関係を保っている。
他にも、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを尊敬しており、ノゲイラが試合をする際にブラジルに戻って彼の試合のためのキャンプを手伝い、そのままチームノゲイラの一員となり、しばらくブラジルで練習をしていたこともある。
以前は日本の団体・戦極などで戦っていたが、現在はUFCと契約をし活躍をしている。
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