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金髪の孺子とは、王朝の創業に大功ある由緒正しき門閥貴族ローエングラム伯爵家を不当にも相続せしラインハルト・フォン・ミューゼルなる名ばかりの帝国騎士の餓鬼の呼び名である。[要修正・不適当な文章]不敬罪に相当
元はといえば、神聖にして不可侵なる銀河帝国皇帝にあらせられるフリードリヒ4世陛下が、ミューゼル家などという食うにも困る名ばかりの帝国騎士の出の娘をお召し上げになり、グリューネワルト伯爵夫人などという大層な家名を与えてご寵愛になったことが原因なのである。
アンネローゼなるあの娘をご寵愛になるだけならばまだよい。しかしその娘が畏れ多くも畏くも皇帝陛下を色香によって誑かし奉り、弟ラインハルトとやらいう孺子を不必要に厚遇なされるよう唆すのは帝室の藩屏たる吾ら門閥貴族としてはまことに看過し得ぬ出来事である。陛下のご厚情により軍幼年学校に入ったその弟は卒業するとまたしても陛下のご厚情により異例にも少尉に任官し、まぐれ当たりの戦果を挙げて異例なほどの速度で昇進を果たしているのだ。同盟軍などと名乗る叛乱軍どもも不甲斐ないことにその跳梁を許しておる始末である。
故に、吾ら由緒正しき門閥貴族はあの孺子の持つ姉と同じ無用に豪奢な金髪から「金髪の孺子」と彼奴のことを呼ぶようになったのだ。むろん吾らは幾度も帝国の忠臣としての義務を果たすべく、いずれ帝国の害となること必至のあの生意気な金髪の孺子めを除かんとしたのだが未だ果たしえておらぬは誠に遺憾、ヴァルハラの家祖に顔向け出来ず、偉大なる開祖ルドルフ大帝には心よりお詫びせねばならぬ次第。ルドルフ大帝陛下といえばこの間など、王朝創立以来の名族にしてエーリッヒ2世止血帝の戴冠にも大功のあるローエングラム伯爵家を継がせるなどと皇帝陛下が勅諚を発せられ、結局あの生意気な金髪の孺子めはローエングラム伯になりおおせてしまった。まったく、父君オトフリート5世陛下の次男であったゆえ帝王たるの術を知らぬフリードリヒ陛下には困ったものであった。
昨今ではアスターテ星域で叛乱軍の不甲斐なさにつけこんで武勲を立てて元帥、宇宙艦隊副司令長官という軍部の要職につき、次いでイゼルローン要塞を陥した叛乱軍が無謀にも陛下の宸襟を騒がせたのを撃破して(辺境で分散した叛乱軍を飢えさせて各個撃破する程度まったく容易いことにすぎぬ)リッテンハイム侯と同じ侯爵に階位を進め、ミュッケンベルガー元帥を押しのけ宇宙艦隊司令長官に任じられたとのこと。栄えある帝国軍の統帥はいつから孺子の玩具となったというのか。なんとも不愉快なことこの上ない。
しかしもはやあの生意気な金髪の孺子めに帝国の栄光を貶められるようなことにはならぬ!いまここで、帝国を支えし門閥の雄ブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯とが共に起たれ、あのにっくき金髪の孺子といまだ政府の首班たるにしがみつくリヒテンラーデ侯の手から開祖ルドルフ大帝以来の偉大なる王朝を取り戻す日が来たのだ!正義の勝利はまさに疑いあるなし。大神オーディンが吾らを守護し給わんことを!
金髪の孺子め、金髪の孺子め、金髪の孺子め!
あのにっくき金髪の孺子めが、卑怯にも吾らを挑発し愚弄したのだ!死に物狂いでガイエスブルクを逃れた後、あの孺子めがキルヒアイスとかいう腰巾着を失ったと耳にした時にはざまを見るがいいと嘲ったものだ。だが、彼奴めはついでリヒテンラーデ侯までもを殺し、自ら帝国の最高権力者となりおおせてしまった!帝国宰相帝国軍最高司令官!もはや銀河帝国そのものがあの孺子めの玩具となっていた。あまつさえ彼奴は神聖にして不可侵なる皇帝エルウィン・ヨーゼフ陛下をないがしろにし、その桎梏にお苦しみの陛下を吾らの同志が救出すると、不敬にも廃立すると宣してカザリンなどという零細貴族の赤子を玉座につけてしまったのである。
それだけでも開祖ルドルフ大帝以来の皇統を無視すること甚だしい暴挙であるのに、彼奴めは叛乱軍……否、エルウィン・ヨーゼフ陛下を迎え入れた自由惑星同盟を不当に攻撃し、併呑するとカザリンをも玉座から引きずり下ろし、とうとう自ら帝冠を戴いたのだ!ああなんという、なんという暴挙、未だ幼き皇帝陛下におかれてはなんとおいたわしい限りか。拙き臣下の身では想像するも畏れ多い。大神オーディンよ、必ずや御身の怒りをあの金髪の簒奪者めに下されんことを!
いや、いや、そうであった、大神オーディンはあの生意気な金髪の孺子めにしかと正義の鉄槌を下されたのだ。先ほど知らせがあった。彼奴め、身の程知らずの驕慢に自らの身を焼き、ヴぁり、ヴぁりあびりてー、ぇー、変異性劇症膠原病なる奇病に侵され、ついに破滅したという!そうだ、死んだ!金髪の孺子めが死んだ!自業自得よ!死したブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯がたの呪いよ!誰ぞあるか!410年ものの赤を……む、なんぞ表が騒がしい。この祝いの夜に何を……
[検閲保留・削除相当]
反体制派旧貴族の影響を認む。要調査[内国安全保障局印]
「金髪の孺子(きんぱつのこぞう)」とは、ローエングラム朝銀河帝国初代皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムの一番有名な通称である。ラインハルトの異名には、「常勝の天才」、「白い艦の司令官」、「スカートの中の大将」、「獅子帝」など多くあるが、こと門閥貴族や共和主義者といった敵からの呼び名としては、「金髪の孺子」に勝るものは無いと評しても過言ではない。
獅子帝ラインハルトの覇業は、ある日突然、姉を理不尽に取り上げられたラインハルト・フォン・ミューゼルが、「姉を取り戻す」という誓いを立て、「嫌いな奴のいう事を聞かずに済むだけの力」を手に入れるべく、人類社会の最高権力者を目指したものである。ラインハルト獅子帝が皇帝に即位した後、すなわちローエングラム朝銀河帝国においては、「金髪の孺子」という言葉を発すること自体が不敬罪に問われるので、発言する場合は十分に場所を選ばねばならない。
なお、「孺子(じゅし)」と書いて「こぞう」と読むのは、田中芳樹という地球時代の作家の造語である。
[検閲保留・削除相当]
記述除去が適当と思料[内国安全保障局印]
皇帝ラインハルトが病名すら仮名にすぎない奇病、変異性劇症膠原病に侵された原因は、彼が犠牲にしてきた無数の人たちの呪いによるものであるとの説が有力である。 その死の状況について、100万年後に化石となって発掘された地球教総大主教は「大仏を焼いたために罰があたった平清盛と同じだ。皇帝ラインハルトは、地球の神聖を侵した罰で死んだのだ」と語ったという。ただし上記のとおり、地球に軍勢を派遣した時期よりも前の時点、フェザーン自治領と自由惑星同盟に軍勢を送り込んだ頃から、彼は発熱を繰り返すようになった。「姉を取り戻す」という当初の誓いを果たしてなお、流血の伴う戦争を止めようとせず、フェザーン自治領や自由惑星同盟の人々の生命を不必要に多数、死に至らしめたことで、罰が当たったのかもしれない。
[検閲保留・要修正]
不穏当な文面につき早急の修正を要す[内国安全保障局印]
「銀河英雄伝説」の主人公、ラインハルト・フォン・ローエングラムに対して付けられた、彼と敵対・侮蔑する立場の人間からの異名である。ラインハルトが帝国の実権を握るまでは主に門閥貴族の間で半公然と使われていたが、ローエングラム王朝の成立後は呼ぶだけでも不敬罪に該当するとされたため、地球教徒のようななおラインハルトとの敵対を続ける一部勢力程度しか口にしなくなっていった。
[検閲保留・削除相当]
記述存置を至当と認む Osmayer
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最終更新:2024/05/06(月) 11:00
最終更新:2024/05/06(月) 11:00
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